
納豆の添加物や遺伝子組み換え大豆が心配……。
そんな悩みにお答えします。
私たちの食卓にかかせない“納豆”ですが、店頭には実にさまざまな種類が並んでいて、
「どれを選べば安心なの?」「そもそも何が違うの?」と戸惑う声も少なくありません。
さらに最近では、納豆に使われる「大豆」の遺伝子組換え表示が変更され、ますます混乱している方も多いのではないでしょうか。
また、大豆だけでなく、付属されているたれやからしの添加物が気になる……とった声も。
どうせ食べるなら、安心・安全で美味しく、カラダにやさしい納豆を選びたいですよね。
そこで本記事では、「遺伝子組換えでない大豆」を使用した納豆の選び方や、たれ・からしに含まれる添加物のチェックポイントを解説。
さらに、通販で買える“おすすめの納豆”もご紹介します!
これを読めば、遺伝子組み換えではない納豆が、スーパーでもかんたんに見つけられるようになるだけでなく、
本当に美味しくて、安心して食べられる納豆メーカーに出会えます。
納豆の選ぶときのポイント


市販の「納豆」を選ぶときに、知っておきたい“3つのポイント”をお伝えします。
「遺伝子組み換え大豆」の表示ルール


大豆は、国内で食用として消費される70〜80%が輸入品。そして、その輸入先のほとんどがアメリカであり、遺伝子組換え大豆の可能性が高いです。
“遺伝子組換え表示制度”は、2023年4月に新制度が施行され、一部ルールが厳しくなりました。
そもそも遺伝子組み換え制度には“義務表示”と“任意表示”があり、変更されたのは“任意表示”の方。
“義務表示”とは、遺伝子組換え農産物を使用している旨や、分別生産流通管理をしていない(不分別)場合に関する表示内容であり、これに変更はありません。
従来のものと組成、栄養価等が同等である遺伝子組換え農産物及びこれを原材料とする加工食品であって、加工工程後も組み換えられたDNA又はこれによって生じたたんぱく質が、広く認められた最新の検出技術によってその検出が可能とされているものについては、「遺伝子組換えである」旨又は「遺伝子組換え不分別である」旨の表示が義務付けられています。
引用:食品衛生の窓>表示ルールの主なポイント
“任意表示”は、遺伝子組換え農産物が混入しないように「分別生産流通管理」が行われた旨を表示できる制度で、具体的には“遺伝子組換えではない”等の表示内容についてです。
遺伝子組み換えではない旨の表示は、これまで「分別生産流通管理をして意図せざる混入を5%以下」に抑えられているものが表示できたのに対し、
新制度では、「分別生産流通管理をして遺伝子組換えの混入がないと認められたもの」のみに制限されています。
大豆(分別生産流通管理済み)と表示されている場合、この大豆は、遺伝子組換え大豆の混入を防ぐために、生産から流通、製造加工の各段階で、遺伝子組換え大豆と分けて(分別)管理されているという意味です
引用:「分別生産流通管理済み」とはどういう意味ですか?(しょうゆ情報センター)
つまり、以前は5%以下であっても“遺伝子組換えではない”の表示ができたため、
これまで“遺伝子組み換えではない”と表示されていた商品が、急に表示が削除されたり“分別生産流通管理済み”表示に切り替わるものが出てきて、混乱する方が増えています。
しかし、これは管理方法や使用の大豆が変わったのではなく、ほとんどの場合は“表示ルール”に従って変更されたものです。
・参考URL:農林水産省 大豆のホームページ/ 消費者庁 遺伝子組換え食品表示制度に関する情報


遺伝子組換えではない大豆の見分け方


分別生産流通管理が行われた“非遺伝子組み換え大豆”の表示は任意のため、
改正されてからは、表示をやめてしまったメーカーや、新制度に伴い“分別生産流通管理済み”に切り替えられた商品が増えてきています。



じゃあどうやって見分ければ……?
スーパーやコンビニなどで「遺伝子組換えではない」納豆を探すには、まずは国産大豆100%のものを見つけてください。
なぜなら国内での遺伝子組換え作物の栽培は、一部を除き認められてないからです。
(1) 日本は、飼料用途や食用油、甘味料等の原料として、トウモロコシ、ダイズ、セイヨウナタネ及びワタを大量に輸入しています。正確な統計データはありませんが、これら農作物の大半が「遺伝子組換え不分別」で輸入されることから、多くが遺伝子組換え体であると推定されます。
(2) また、現時点で国内で栽培されている遺伝子組換え農作物は、青いバラ及び青いファレノプシス(コチョウラン)となっています
引用:農林水産省>遺伝子組換え農作物に関するQ&A
そのなかから、数は限られるものの「遺伝子組換えではない」の表示がされている、遺伝子組み換え大豆の混入がないことが認められているメーカーにこだわるか、
あるいは買いやすさを重視し、「分別生産流通管理済み」等の表示がされている、混入を5%以下に抑えられている種類を選ぶかは個人の考え方次第。
いずれにせよ「国産大豆」や「有機大豆」以上であれば、遺伝子組み換え大豆の入った納豆を選ぶリスクは抑えられます。
「有機農業の推進に関する法律」による有機農業の定義は以下のとおりです。
引用:農林水産省>有機農業・有機農産物とは
- 化学的に合成された肥料及び農薬を使用しない
- 遺伝子組換え技術を利用しない
- 農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減する
農業生産の方法を用いて行われる農業です。
・参考URL:農林水産省 遺伝子組換え農作物をめぐる国内外の状況 / 消費者庁 新たな遺伝子組換え表示制度について
大豆の残留農薬


「輸入大豆」は、収穫直前の農作物に除草剤を散布する“プレハーベスト”や、
収穫後に薬剤を使用する“ポストハーベスト”が行われることが多いと言われています。
ポストハーベスト農薬(ポストハーベストのうやく、英語: Post-Harvest Treatment)とは、収穫後の農産物に使用する殺菌剤、防かび剤のこと。
ポストとは「後」、ハーベストは「収穫」を意味する。アメリカ合衆国を始めとする、世界から輸入されている果物や穀物には、収穫後の倉庫保管中や輸送中のカビや腐敗を防止するため、薬剤が散布される。
引用:ポストハーベスト
さらに、輸入される「遺伝子組み換え大豆」には、特定の除草剤で枯れないといった特徴があることから、こうした農薬が使用される可能性も高いです。
特に、世界中で広く使われている“グリホサート”という除草剤には不安の声も多く、カラダへの影響を気にする人も増えてきています。
このような背景から、納豆に使用する大豆は、できるだけ国産を選ぶことがおすすめです。
さらに、有機栽培・オーガニック・自然栽培といった方法で育てられた大豆を使った納豆を選ぶのが、より安心といえるでしょう。
遺伝子操作により分子育種され、グリホサートに薬剤耐性を有する遺伝子組み換え作物が作出され、ラウンドアップレディー (Roundup Ready) と呼ばれる。 日本においては、ダイズ、トウモロコシ、ナタネ、ワタ、テンサイ、アルファルファ、ジャガイモ[3]の一部のが使用認可されている
〜中略〜
2013年の全世界で、遺伝子組換え作物の栽培面積は、1億7,520万haであり、その約9割は除草剤耐性作物か、除草剤耐性作物と他の形質を併せ持つ作物である。
引用:ラウンドアップ
・参考URL:農林水産庁 遺伝子組換え農作物をめぐる国内外の状況




たれ・からしの食品添加物


納豆に添付されている「たれ」や「からし」には多くの添加物が使われがち。
特に、風味づけに欠かせない“調味料(アミノ酸等)”や“香料”、とろみを出す“増粘多糖類”などは、
「一括表示」としてまとめて記載されるため、具体的な成分がわかりにくい場合もあります。
しかし残念ながら、市販されている納豆の多くは、「たれ」や「からし」まで無添加という商品はほとんど見かけません。
そのため、気になる方は表示をよく確認し、できるだけシンプルな原材料ものを選ぶか、
付属のたれを使わず、自分で用意した調味料で楽しむのがおすすめです。



“ぽん酢”や“めんつゆ”も◎
国産大豆100%のおすすめ納豆10選!


国産&非遺伝子組み換えの大豆100%を使用した、おすすめ納豆をご紹介。タレやカラシも無添加・低添加のものを厳選しています。
遺伝子組換え大豆がいっさい含まれていない「遺伝子組換えではない」表示のもの、さらに国産の“自然栽培”や“有機大豆”を使用したもの、
また制度改正に伴い「分別生産流通管理済み」等の表示になっていますが、国産大豆(非遺伝子組み換え)が使われている種類も合わせて紹介します。
※ランキングではありません。



スーパーで買える納豆も♪
【橋本商店】飛騨納豆
1951年創業の老舗・橋本商店が手がける『飛騨納豆』は、
厳選された国産の“大粒大豆”と、飛騨の澄んだ天然水を使用した、旨み豊かな納豆です。
しっかりとしたねばりと、ふっくらとした粒の食感が特長で、食べごたえも抜群。食卓にうれしい一品です。
納豆:丸大豆(国産:遺伝子組み換えでない)、納豆菌
たれ:濃口醤油本醸造、ぶどう糖果糖液糖、みりん、醸造酢、鰹エキス/調味料(アミノ酸)、アルコール
からし:マスタードシード、食塩、醸造酢/着色料(ウコン)、酸味料(クエン酸)、(一部に小麦を含む)



冷凍保存もOK♪


【太子食品】 北の大豆
青森県の大豆専門メーカー・太子食品が手がける『北の大豆』は、北海道産の大豆100%でつくられたこだわりの納豆です。
ふっくらやわらかな「大粒」と、食べやすい「小粒」の2タイプを展開。いずれも、北海道産の“昆布だし”入りのたれと、着色料不使用のからしが付いてきます。
容器には“再生プラスチック”を採用し、環境にも配慮された製品です。
納豆:丸大豆(北海道産100%)(遺伝子組換えでない)、納豆菌
たれ:ぶどう果糖液糖、しょうゆ(小麦・大豆を含む)、食塩、砂糖、かつおぶしエキス(小麦・大豆を含む)、こんぶだし、醸造酢/酒精、調味料(アミノ酸等)
からし:からし、醸造酢、食塩、米粉



専門店の美味しい納豆♪
【遠野納豆】豆・豆・豆(ず・ず・ず)
遠野納豆の『豆・豆・豆(ず・ず・ず)』は、岩手県遠野の“秘伝豆”を使用した納豆と、岩手県産“黒大豆”を使った2タイプを展開。
“秘伝豆”とは、東北地方でしか栽培されない青大豆。生産量が少なくあまり流通されていませんが、大粒で甘味の強い大豆です。
どちらも食べ応えがあり、納豆好きの方にもおすすめ。タレなしですがそのままでも、お好みの味付けでも美味しくお召し上がりいただけます。
丸大豆(岩手県産)(遺伝子組み換えでない)、納豆菌



冷凍便で届く♪




【秋山食品】生板納豆(国産有機・国産納豆)
秋山食品の『生板納豆』は、茨城県南部の自然豊かな「生板(まないた)」地域にある納豆専門店から生まれた製品です。
2つの種類を展開し、“黄色ラベル”は、納豆にピッタリな国産大豆「スズマル」を使用しています。
クセが少なく、まろやかでやさしい味わいが特徴。納豆特有のにおいや苦みが控えめなため、お子さまや納豆が苦手な方にもおすすめです。
一方、“紺色ラベル”は、北海道産の有機大豆「ユキシズカ」を100%使用。大豆本来のしっかりとした旨みや甘みが感じられる、希少な有機JAS認定の納豆です。
秋山食品では鮮度にも強いこだわりを持ち、冷凍保存は一切せず、製造直後の“できたて納豆”を新鮮なままお届けしています。
納豆:国産有機大豆 納豆菌
たれ:有機しょうゆ(大豆、小麦を含む、国内製造)、有機砂糖、食塩、有機米醸造調味料、鰹節エキス、有機りんご酢、酵母エキス
からし:からし、水飴、醸造酢、食塩、植物油脂、レモン果汁、香辛料


【食べチョク】国産納豆お取り寄せ
食べチョク
国内の小規模・個人農家さんが、こだわりの栽培方法でつくる食材を手軽に探すことができ、
国産100%の非遺伝子組換え大豆はもちろんのこと、農薬や肥料を使わない自然栽培の納豆も多く出品されています。



全国のおいしい納豆をお取り寄せ♪
\ 食べチョク公式サイト/
【川口納豆】乾燥納豆(ひきわり)
川口納豆の『乾燥納豆』は、宮城県産の大豆をひきわりにし、そのまま“フリーズドライ加工”した納豆です。
そのままだとサクサク食感。水分を入れると粘り気がもどるので、
温かいご飯にはもちろん、サラダ、パスタ、オムレツ、チャーハンなど、さまざまな料理のトッピングとしても活用できます。
大豆(宮城県産)、納豆菌



常温で保存できる♪




【道南平塚食品】くま納豆 カップタイプ
くま納豆とは、北海道登別の高級納豆専門店“豆の文志郎”がプロデュースする、カジュアルブランド。
使用する大豆はすべて“北海道産100%”。納豆菌も北海道産の稲わらから採取し、自家培養しています。
カップタイプは、ひきわり、極小粒、大粒など豊富なバリエーションがあり、
なかには、小麦粉不使用(グルテンフリー)のタレ付き商品もラインナップ。
納豆菌の力が強く、冷凍で3ヶ月の保存が可能なのも特徴です。※冷蔵での賞味期限は9日間。
納豆:丸大豆(北海道産、遺伝子組み換え混入防止管理済)、納豆菌
たれ:醤油、砂糖、みりん、食塩、鰹節エキス、昆布エキス、酵母エキス、魚醤、醸造酢、(一部に小麦・大豆を含む)


【道南平塚食品】くま納豆 北海道のわら納豆
道南平塚食品の『北海道のわら納豆』 は、厳選された“北海道産大豆”と、自社培養した“納豆菌”を使用した、こだわりのわら包み納豆。
香り高いイグサのわらに包まれており、昔懐かしい風味と納豆本来の豊かな旨みが楽しめる、ギフトにも人気の逸品です。
味のバリエーションは、小粒・大粒・わさび味・激辛の4種類。賞味期限は冷蔵で10日間、冷凍保存なら約3カ月間おいしさを保てます。
納豆:丸大豆(北海道産、遺伝子組み換え混入防止管理済)、納豆菌
たれ:醤油、砂糖、みりん、食塩、鰹節エキス、昆布エキス、酵母エキス、魚醤、醸造酢、(原材料の一部に小麦、大豆を含む)






【道南平塚食品】北海道の鮭節納豆
道南平塚食品の『北海道の鮭節納豆』は、北海道産の極小粒大豆「ゆきしずか」を使用した国産納豆です。
北海道の「鮭節」を甘めに味付けした“鮭節おかか”が付いてくる、お取り寄せグルメとしても話題の一品。
大豆本来の美味しさと、特性だれの旨みがマッチした人気の納豆です。
納豆:丸大豆(北海道産、遺伝子組み換え混入防止管理済)、納豆菌
味付鮭節:鮭削り節(北海道産)、醤油、みりん、砂糖、生姜(原材料の一部に小麦、大豆を含む)



冷凍なら3ヶ月保存が可能♪
【道南平塚食品】 極小粒納豆(お得用)
道南平塚食品の『極小粒納豆』は、北海道産大豆「ゆきしずか」と、稲わら由来の天然納豆菌、登別の美味しい水で作られた国産納豆です。
甘みと旨みがしっかりと感じられる良質な大豆は、ご飯によく絡む“極小粒”タイプ。
タレは付いていませんが、1パック50g入りが4個セットになった、毎日の食卓にうれしい“徳用サイズ”になっています。
丸大豆(北海道産、遺伝子組み換え混入防止管理済)、納豆菌



ちょと大きめのお得セット!
まとめ:本物の美味しい納豆を選ぼう!


スーパーで買える“安全な納豆”の選び方や、非遺伝子組み換え大豆が使われている「おすすめの国産納豆」を紹介しました。
大豆の遺伝子組換え表示は2023年4月に新しく切り替わり、より厳しく規制されました。
「遺伝子組み換えではない」という表示は、100%混入されていないという証明がされているものに限られ、
「分別生産流通管理済み」は遺伝子組換え大豆と分けて管理されているという意味で、5%以下の混入が許されています。
どちらを選ぶかは個人の自由ですが、“国産大豆”や“有機大豆”以上の種類であれば、「遺伝子組換え大豆」や「残留農薬」の問題はおおかたクリアできます。
まずは、100%国産大豆が使用された納豆をチェック!その中から、信頼できるメーカーを見つけましょう。



