からしの添加物が気になる……。
そんな悩みにお答えします。
おでんや納豆、お肉や魚料理のソースまで。ちょっとしたアクセントにもなる便利な「からし(辛子)」や「マスタード」。
しかしスーパーなどで売られる一部のからしには、多くの添加物が使われていることがあります。
また市販には「粉」・「チューブ」・「粒マスタード」など種類も多く、目的に合ったタイプを選ぶのは難しいです。
そこで本記事では、からしやマスタードの原料の違いや購入の注意点。さらに、無添加でおすすめのからし&マスタードを紹介します。
この内容を理解すれば、市販されている辛子の違いが分かるようになり、
求めていた自然派で美味しい「からし・マスタード」が必ず見つかります!
からし・マスタードの「原料」の違い
辛子の原料は、アブラナ科の植物であるカラシナ(辛子菜) の種子です。
これを潰して粉末状にしたのが「粉からし」、粉からしに水を加えて練ったものがチューブで使われる「練りからし」になります。
からしの辛み成分は、からし粉に水を加えて練ることで発生しますが、
特にチューブタイプの練りからしには、品質を保つために植物油脂や様々な添加物が加えられることがあります。
からしの種類
からしの種類は、原料である「カラシナの種子」の違いによって分かれます。
おでんや角煮など和食料理によく使われる「和からし」は、
主に「オリエンタルマスタードシード」が使われ、ツーンとした強い辛味が特徴です。
一方、マスタードによく使われるのは「イエローマスタードシード」や「ブラウンマスタードシード」。
とくに「イエローマスタードシード(白がらし・洋がらし)」はもっとも辛味は穏やかです。
マスタードは一般的にお酢や塩などの調味料で味付けされ、ホットドックやハンバーガーなど主に洋食料理に使用されます。
辛さが中間の「ブラウンマスタードシード」は、和がらしに混ぜられたり、粒マスタードの原料として様々な製品に使われます。
オリエンタルマスタードシードを主原料とし、薬味的に少量ずつ使用するものを「からし」、イエローマスタードシードやブラウンマスタードシードを主原料として、ソース的に比較的量を多く使用するものを「マスタード」と呼ぶのが一般的です。
引用:からし・マスタード・粒マスタードの原材料
からしに使われる食品添加物
市販の安い「からしチューブ」や「マスタード」に含まれている添加物は、
粘度をつけるための増粘剤、ビタミンCなどの酸化防止剤、風味づけのための酸味料や香辛料抽出物など様々ですが、
とりわけ気をつけたいのがミョウバン(硫酸アルミニウムカリウム) です。
ミョウバンは、色付けを安定させるなどの目的で使われますが、これはアルミニウムを含む化合物。
国際機関JECFAではアルミニウムのカラダへの影響を指摘し、一週間あたりの暫定的な許容量を設定している知っておきたい添加物です。
食品の安全性を評価している国際機関(JECFA:FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)※では、人が一生涯摂取し続けても健康への悪影響がないと推定される暫定的な許容量(暫定耐容週間摂取量)として、体重1kg、一週間当たり、2mgという値を設定しています。
引用:アルミニウムに関する情報>2
からしは調味料ですので、体内に入るアルミニウムはそこまで多くないと思われがちですが、
ミョウバンは、ケーキやお菓子に使われる膨張剤、漬物や生ウニなどにも入っているものがありますのでお好きな方はご注意を。
原材料を確認し、なるべく使われていないものを選ぶなどの対策が必要かもしれません。
無添加からし&マスタードおすすめ8選!
無添加または添加物をなるべく使用していない「粉からし・練りからし・マスタード」を紹介します。
完全無添加の粉末タイプから、食卓に便利なチューブ入り、オーガニック原料を使用したこだわりの種類まで。
スーパーで取り扱いのある製品もありますので、お買い物の参考にもぜひご覧ください!
※ランキングではありません。
【ムソー】旨味本来・からしチューブ
ムソーの『旨味本来・からしチューブ』は、辛味の強いオリエンタルマスタードを使用したチューブタイプの練りからしです。
原材料にある植物繊維の原料は、遺伝子組換えではないじゃがいもを、食塩は天日塩を使用しています。
完全無添加ではありませんが、チューブタイプでは添加物の少ない和からしです。
水あめ(国内製造)、からし(カナダ、アメリカ)、なたね油、食塩、植物繊維(じゃがいも)/香辛料抽出物
【東京フード】練りからし
東京フードの『練りからし』は、国産辛子を使用したチューブ入りの練りからしです。
植物油脂は有機JASべに花油、醸造酢には国産原料純米酢、食塩は赤穂の天塩を使用。
こちらもチューブタイプの練りからしの中では低添加です。
からし(国産)、水飴、でん粉、純米酢、植物油脂(有機紅花油)、食塩(天塩)、食物繊維(大豆)/香辛料(辛子種)
【山清】鬼からし・有機栽培鬼からし
山清の鬼からしとは「鬼もびっくりするほどの辛さ」といった意味が込められた和からし粉末です。
『鬼からし』は、辛味の強いオリエンタルマスタードを使用。着色料として、風味と味を整えるウコンが加えられています。
『有機栽培鬼からし』は、有機JAS基準により栽培された種子のみを製粉した粉からし。
からしの風味がしっかり生きた、完全無添加タイプです。
- 鬼からし…からし(カナダ産)/着色料(うこん)
- 有機鬼からし…有機からし(カナダ産)
水またはぬるま湯(40~60℃)で練るだけ♪
【向井珍味堂】粉からし
向井珍味堂の『粉からし』は、強い辛みと滑らかな舌触りが特徴の粉末からし。
日本人向けに栽培したからし種を、加工せずそのまま粉末状にした無添加タイプです。
ぬるま湯でよく練って10分程度おくと辛味が増して、より美味しくお召し上がりいただけます。
からし粉(カナダ製造)
使いやすい20gサイズ!
【河野酢味噌】地がらし粉
河野酢味噌製造工場の『地がらし粉』は、からし菜の種をそのまま粉状にした無添加の和からしです。
石臼挽きでていねいに製粉し、辛子の実に含まれるオイルをそまま残しているので、辛みが長く持続します。
からし種(カナダ産)
【ドゥルイ】オーガニックマスタード
フランスの老舗メーカー・ドゥルイでは、無添加でオーガニックのマスタードやビネガー、マヨネーズなどを販売しています。
マスタードは、フルーティな酸味が人気の『粒マスタード』、クセのないまろやかな美味しさの『ディジョンマスタード』、
レモン果汁でさっぱり仕上げの『レモン粒マスタード』の3種類が人気です。
- 粒マスタード…有機からし種、有機リンゴ酢、海塩
- ディジョンマスタード…有機からし種、有機醸造酢、塩
- レモン粒マスタード…有機リンゴ酢、有機からし種、有機レモン果汁、塩
ほどよい酸味がおいしい♪
【エバーナット】有機粒マスタード
フランスのオーガニックブランドとして有名なエバーナットの『有機粒マスタード』は、
有機栽培のマスタード種子とりんご酢をブレンドした、シンプルな原材料の粒マスタードです。
ほどよい辛味と爽やかな酸味で、ソーセージなどの肉料理、フライやマリネのソースにもピッタリです。
有機醸造酢(りんご酢)、有機マスタード、食塩
【ナイキフーズ】オーガニック粒マスタード
ナイキフーズの『オーガニック粒マスタード』は、有機マスタード種子と有機りんご酢を使用した、風味豊かなフランス産のマスタード。
完全無添加のシンプルな原材料で、お肉料理やサンドイッチなど料理のアクセントに最適です。
辛味のやわらかなチューブタイプの『グレインマスタード』もおすすめです。
- オーガニック瓶:有機マスタード種子(カナダ)、有機りんご酢(フランス)、食塩
- チューブタイプ:マスタード、醸造酢、食塩