
無添加で美味しい梅干しが知りたい!
そんな希望にお答えします。
独特の酸味がクセになる“梅干し”は、日本の食卓にはなくてはならないお漬物。
疲労回復や夏バテ予防など、さまざまな効果も期待できる伝統食品です。
しかし近年、市販されている梅干しのなかには、注意したい原材料や必要以上の添加物が含まれているものが出回っています。
とくに“調味梅干し”と言われる味付けされた製品には、塩分少なめや甘く食べやすいといった利点の裏に様々なデメリットが隠れていることも。
梅干しは本来、「梅の実」と「塩」だけで漬けられたシンプルな保存食。せっかく沢山のメリットがあるのに、これでは台無しです。
そこで本記事では、市販されている「梅干し」の注意したい原材料や表示の見分け方を解説。
さらに、おすすめの“無添加うめぼし”やそのメーカーも紹介しますので、せひ最後までご覧ください!
この内容を理解すれば、添加物なしでも美味しい梅干しに出会えるだけでなく、スーパーでもかんたんに“本物の梅干し”を見分ける知識が身に付きます。


無添加梅干し・調味梅干しについて


本来、梅干しの原材料は、“うめ・塩・(しそ)”のみ。
伝統的な梅干しは「塩分」がしっかり含まれているため、添加物に頼らずとも高い保存性を保つことができます。
梅漬け
引用:食品表示基準>別表第三(第二条関係)>農産物漬物
農産物塩漬け類のうち、梅の果実を漬けたもの又はこれを梅酢若しくは梅酢に塩水を加えたものに漬けたもの(しその葉で巻いたものを含む。)をいう。
梅干し
梅漬けを干したものをいう。
しかし市販の梅干しのなかには、「調味梅干し」という味付けを行った製品があり、
これには、梅干しに砂糖やはちみつなどで甘く味付けしたものや、“添加物”によって酸味や旨みを加えたものが含まれます。
つまり、“梅・塩・しそ”以外の原材料が含まれた梅干しは、「梅干し」ではなく「調味梅干し」と表示されますが、
特に、塩分を少なくした“減塩梅干し”や“はちみつ梅干し”といった製品には、このような別の原材料や添加物が使われやすいので注意が必要です。
調味梅干し
引用:食品表示基準>別表第三(第二条関係)>農産物漬物
梅干しを砂糖類、食酢、梅酢、香辛料等若しくはこれらに削りぶし等を加えたものに漬けたもの又は調味梅漬けを干したもの(しその葉で巻いたものを含む。)をいう。


調味梅干しがNGではない
梅干しのなかで、“梅・塩・しそ”以外の原材料が含まれたものは、「梅干し」ではなく「調味梅干し」と表示されますが、
「調味梅干し」だからといって、必ずしも添加物が含まれているとは限りません。
「調味梅干し」に分類されるものでも、はちみつやお酢、砂糖など最低限の原材料で漬けられた“無添加うめぼしは”多く存在します。
そのためスーパーなどで、無添加の梅干しを見分けるには、“名称”で判断するのではなく“原材料”を確認して見つけるのがおすすめです。


食品添加物は、商品の「添加物欄」又は「原材料名欄」に、使用される割合の高いものから順に記載され、
原材料名欄に書かれている場合は、スラッシュ「/」で区切ったり改行することで、食品と区別して表示されます。
引用:食品添加物を表示しなくていいケースとは?加工助剤・キャリーオーバーの違いも解説!
“減塩梅干し”や“はちみつ梅干し”


“減塩うめぼし”とは、梅干しに使う食塩の量を少なくして漬けられた梅干しのこと。
梅干しには本来、15%程度の塩分が必要。しっかり塩が含まれるからこそ、無添加でも美味しい状態で長く保存することができます。
ウメを伝統的な製法で原料の18%の塩で漬けると漬け上がりの塩分は15.3%程度になり、さらに70%重量になるまで乾燥させると塩分濃度21.9%となり、4~5%の有機酸の効果も加わって極めて保存性が高くなる
引用:梅干し
しかし、これを減らしているということは、その効果を別の原材料で補っているということです。
一般的な“減塩梅干し”や、塩分をおさえ甘く加工された“はちみつ梅干し”といった種類のなかには、
食塩の代わりに以下のような添加物が含まれている場合があります。
そのため極端に塩分濃度が少ない梅干しは、よく原材料を確認し注意して選びたいところです。
添加物 | 効果 |
---|---|
酸味料 | 酸っぱさを足す、強化する |
甘味料 | 甘みを足す、まろやかにする |
調味料(アミノ酸等) | 旨みを足す、味を補う |
香料 | 香りを足す、強化する |
アルコール、ビタミンB1(V.B1) | 保存性を高める |




無添加うめぼし&はちみつ梅おすすめ7選!


おすすめの「無添加うめぼし」を紹介します。
昔ながらの“しょっぱい梅干し”はもちろん、人気の“減塩タイプ”や、食べやすい“はちみつ梅”まで。
国産素材を使ったこだわりのメーカーを揃えましたので、ぜひご覧ください!
※ランキングではありません。



詳しく解説します♪
【紀州梅香】減農薬・減塩梅干し
紀州梅香では、自社農園で育てられた南高梅を使った“無添加うめぼし”を豊富に取り揃えています。
使用する「完熟南高梅」は、減農薬・除草剤なし・天然肥料のこだわり栽培。
昔ながらのしょっぱい梅干しから、塩分控えめのタイプまで。すべて“瀬戸内産の塩”で漬け込まれた、伝統の味わいです。
なかでも人気なのが、塩分3%の『減塩梅干し』や塩分6%の『はちみつ梅』。
大容量でお得な“訳あり・つぶれ梅”はご家庭用に、果肉品質の良い“上質梅”タイプはギフトにもおすすめです。
南高梅(和歌山県産)、漬け原材料(りんご酢、粗糖、食塩)



和歌山県で栽培〜加工を一括管理◎




【梅ボーイズ】昔ながらの梅干し
和歌山県の梅農家が手がける「梅ボーイズ」では、昔ながらの“すっぱい梅干し”を中心に、素材にこだわった商品を多数取り揃えています。
使用する梅は、自然に木から落ちた“完熟南高梅”のみ。余計なものを一切加えず、梅・塩・(紫蘇)だけで丁寧に漬け込んでいます。
なかでも人気なのが、『塩と紫蘇だけで漬けた梅干し』。原材料は、南高梅・天日塩・赤じそのみで、酸味の中にふんわりと広がるフルーティーな香りが楽しめます。
さらに、調味料やドリンクにも使える『梅酢』や、贈り物にぴったりな『ギフトセット』もおすすめです。
完熟南高梅、天日塩、赤紫蘇






【樽の味】みちばあちゃんのしそ梅・みつ梅
「樽の味」は、和歌山県にある、漬物を中心とした無添加食品の専門店。
人気の『みちばあちゃんのしそ梅』は、紀州南高梅に自家製の無農薬赤しそ、長崎県五島灘の自然海水塩を使用した完全無添加の“しそ梅干し”です。
使用されている南高梅は、日本一の梅の産地・和歌山県みなべ町の契約農家が丹精込めて育てた逸品で、皮が極めて薄く、柔らかな果肉が特徴。
ただしょっぱいだけの梅干しとは異なり、長年の経験で培った絶妙な塩加減と自家製しその豊かな風味が調和し、塩かどのないまろやかな味わいに仕上がっています。


一方、『みちばあちゃんのみつ梅』は、塩分控えめの6%。
同じく、紀州南高梅を使用し、みかん蜂蜜や五島灘の海塩で漬け込まれた、完全無添加の“調味梅干し”です。
梅本来の美味しさを大切に、甘すぎない、さっぱりとした自然な味わいが魅力です。
しそ梅(塩分15%):南高梅(和歌山県産)、赤しそ(和歌山県産)、自然海水塩(長崎県産)
みつ梅(塩分6%):南高梅(和歌山県産)、自然海水塩(長崎県産)、粗糖(種子島産)、リンゴ酢、本みりん、ハチミツ(和歌山県産)


【竹内農園】紀州しそ梅ぼし
竹内農園の『紀州しそ梅ぼし』は、紀州南高梅を天日塩と紫蘇のみで漬け込んだ、昔ながらの“酸っぱい”梅干しです。
使用している南高梅は、化学肥料・農薬を使わずに栽培。塩分は約20%と高めで、おにぎりやお茶漬け、うどん、揚げ物など様々な料理にマッチします。
栽培から収穫、箱詰め、出荷にいたるまで、すべてが手作業での生産。素材の持つ美味しさを引き出しながら、一粒ずつていねいに仕上げられた本格梅干しです。
梅、紫蘇、漬け原材料(塩)



1kgの大容量も♪
【マルシマ】仙人梅
マルシマの『仙人梅』は、紀州産梅を使用した昔ながらのすっぱい梅干しです。
使用されている梅は、化学肥料・化学合成農薬不使用で栽培。
赤松(女松)の新芽とともに漬け込む伝統製法で、梅の酸味に松の渋味が加わった、やわらかな味わいが魅力です。
梅(紀州産)、しそ、漬け原材料(食塩)
【ムソー】有機・梅干
ムソーの『有機・梅干』は、奈良県で育てられた有機栽培の梅を使用し、添加物を使わずに仕上げた自然派の梅干しです。
昔ながらの製法で丁寧に漬け込まれており、梅本来の“酸味”と有機しその“香り”が調和した、素朴で奥深い味わいが特徴。
ご飯やお茶漬け、煮物やスープなど様々な料理に活用できます。
有機梅(奈良県産)、食塩、漬け原材料(有機梅酢、有機しそ)
【食べチョク】農家さんの梅干し
食べチョクとは、全国の農家さんと直接やり取りのできる日本最大級の「産直サイト」。
『無添加うめぼし
その時期だけの“お得”なセットや“ギフト”も人気。小規模農家さんの応援も繋がるため、とってもおすすめです。
\ 食べチョク公式サイト/



