キムチの添加物が気になる……。
そんな悩みにお答えします。
豊富な食物繊維とビタミン、さらに乳酸菌の効果でカラダにもお肌にも嬉しいスーパーフードである『キムチ』。
そのまま食べるだけでなく、お鍋や炒め物などアレンジ料理も豊富で、そのクセになる辛さとコク深い味わいが人気のひみつです。
しかし、日本で市販されているキムチの原材料をよく見てみると、たくさんの添加物が含まれています。
実は、スーパーなどで安く売られているキムチは、添加物によって味や保存性を高め、自然発酵が行われていない「非発酵キムチ」であることが多いのです。
このようなキムチには、せっかくの発酵食品としての効果は期待できないほか、美味しくありません。
そこでこの記事では、市販されているキムチの注意点や選び方、おすすめの無添加キムチやご自宅でかんたんに手作りできるキムチの素を紹介します。
この内容を理解すれば、美味しくてカラダにプラスになる最高のキムチやキムチの素とその選び方がわかります。
市販されているキムチの問題点とは?
韓国の伝統食品である『キムチ』は、白菜などの野菜を塩づけしたものに、
香辛料として唐辛子やにんにく、塩辛などの魚介の旨みを加えて漬け込みます。
農産物赤とうがらし漬け類のうち、塩漬け、水洗及び水切りしたはくさいを主原料として、赤とうがらし粉等のうち、にんにく、しょうが、にんにく以外のねぎ類若しくはだいこんを使用したもの(ただし、にんにく、しょうが、にんにく以外のねぎ類のうち、二種類以上を使用したものに限る。はくさい以外の農産物キムチの項において同じ。)又はこれに赤とうがらし粉等以外の漬け原材料を加えたものに漬けたものをいう。
引用:食品表示基準>別表第三(第二条関係)>はくさいキムチ
キムチは、唐辛子の刺激と野菜の甘み、乳酸発酵による酸味やうま味、塩辛さが複雑に合わさって、独特の美味しさを生み出します。
その魅力は味だけでなく、野菜のビタミンや食物繊維、発酵による乳酸菌、さらに唐辛子のカプサイシンなどによって、カラダや美容によい影響を及ぼすと言われてます。
しかし日本で売られているキムチは、乳酸発酵をせず甘めにアレンジしたいわゆる「浅漬けキムチ」が多く出回っており、このような種類では本来のキムチがもつ効果は期待できません。
注意すべき添加物・原材料
市販のキムチによく使われる添加物や注意したい原材料は、
旨みや味付けのための、調味料(アミノ酸等)・たんぱく加水分解物・酵母エキスや、
甘味料、果糖ブドウ糖液糖などの糖類、さらに増粘多糖類や酸味料、保存料など多岐にわたります。
これらはキムチのコクや旨みを人工的に再現していたり、日持ちをよくするために使用されています。
はくさい、だいこん、にんじん、にら、果糖ぶどう糖液糖、食塩、とうがらし、発酵調味料、砂糖、にんにく、たんぱく加水分解物、魚介エキス、醸造酢、しょうゆ、魚醤、しょうが〕/調味料(アミノ酸等)、酸味料、増粘多糖類、カロチノイド色素、酸化防止剤(V.E)
とくに発酵されていない「非発酵キムチ」は味を補うために、これらの注意したい原材料が多く使われる傾向にあります。
このような種類では、腸内に良い影響を与えるどころか逆効果。
キムチを購入する際には、原材料がなるべくシンプルなものを選びましょう。
発酵キムチ・非発酵のキムチの見分け方
キムチは本来、発酵することで乳酸菌が増殖し独特の美味しさがうまれますが、市販されているキムチには発酵がされていない「非発酵キムチ」が存在します。
非発酵キムチは、いわばキムチ味の浅漬けのようなもの。問題があるわけではありませんが、せっかくならきちんと発酵されている種類を選びたいですよね。
発酵されている本物のキムチを見分けるには2つの方法があります。
キムチくんマークの入ったキムチ
韓国の伝統製法でつくられたキムチには「キムチくんマーク」といったイラストが描かれています。
これがついているキムチは、韓国産の原料のみを使用した発酵されている本物のキムチであり、
HACCP認証を受けた工場で製造されている、衛生管理が保証されているものです。
キムチくんマークは韓国産キムチにのみつけられており、韓国政府認定のおいしさと信頼の証です。
引用:韓国農水産食品流通公社>キムチ
ただし添加物が少ないとは限らないため、単純に「韓国産の発酵キムチ」を見分けるひとつの材料として「キムチくんマーク」覚えておくといいでしょう。
国産キムチは「発酵」の文字をチェック!
日本メーカが製造するキムチで、きちんと乳酸発酵されているものであるかは、商品ラベルやサイトの情報を見て判断するしかありません。
本来、乳酸発酵されているキムチは時間が経つとともに酸味がまし、酸っぱくなっていきます。
これを見分けるためにはパッケージに「乳酸発酵」・「熟成発酵」・「天然発酵」などの文字や、
「時間が経つと酸味がでてきます」などのような内容が書かれているもの、
さらに熟成期間と酸味の関係がわかる「食べごろメーター」のようなイラストが描かれているのもひとつの目印になります。
ちなみに日本産キムチの衛生管理については、食品衛生法の改正により2021年6月1日以降、漬物製造業を行うには許可が必要になり、
経過措置が終了した2024年6月1日以降にはすべての事業者が、HACCPに沿った衛生管理が行うことが必須となっているため、韓国産キムチ同様、心配はないでしょう。
平成30年6月13日に食品衛生法(昭和22年法律第233号,以下「法」という。)が改正されたことに伴い,営業者の遵守事項である管理運営基準が公衆衛生上必要な措置として再編されるとともに,全ての食品等事業者はHACCPに沿った衛生管理を行うことが制度化されました(令和2年6月1日施行)。
引用:食品衛生法改正(HACCPに沿った衛生管理の制度化)に伴う食品等事業者の遵守事項について
食品等事業者は,令和3年6月1日からは新たに食品衛生法施行規則(昭和23年厚生省令第23号)で規定された「公衆衛生上必要な措置」の基準による衛生管理の実施が求められます。
・参考URL:HACCP手法を取り入れた浅漬及びキムチの製造・管理マニュアル
おすすめ無添加キムチ&キムチの素11選!
無添加または、添加物の控えめなおすすめ『キムチ』や『キムチの素』を紹介します。
国産素材、砂糖不使用などのこだわりの種類や、スーパーでも取り扱いのある買いやすいキムチを厳選していますので、ぜひ参考にご覧ください。
※ランキングではありません。
詳しく解説します♪
【有機家】無添加白菜キムチ
無農薬野菜や無添加食品を販売する有機家の『無添加白菜キムチ』は、添加物や砂糖を使用せずに漬け込んだ白菜キムチです。
ほどよい辛さでキムチ鍋や炒め物などアレンジ料理にもおすすめ。
これ以外にも『大根キムチ』や、きゅうりの浅漬け『オイチョレギ』、イカやタコの入った『海鮮キムチ』など、多くの種類から本場韓国の味をお楽しみいただけます。
白菜・人参、唐辛子・にんにく・食塩・ねぎ・アミの塩辛・いわしの塩辛・りんご・ごま・生姜
甘みにりんごを加えた自然派キムチ!
【ハンウル】ポギキムチ(白菜・束のキムチ)
韓国の有名メーカー・ハンウルのキムチは、原料すべてが韓国産 & 韓国製造。
添加物不使用でおすすめの『ポギキムチ』は、韓国産の唐辛子に契約栽培の白菜、えびの塩辛の旨みが加えられた、しっかりとした辛さと発酵の酸味がきいた本場の味。
そのままでも、鍋や炒め物など料理にも使える本格キムチです。
白菜(韓国産)、漬け原材料(大根、玉ねぎ、赤唐辛子、いわしの塩辛、昆布だし、ニンニク、にら、ねぎ、もち米粉、食塩、えびの塩辛、生姜) ※アレルギー成分としてエビを含む
束のままなのでカットしてお召し上がりください♪
【鎌倉BOOさんキムチ】無添加キムチ
鎌倉BOOさんキムチは、手作りのキムチ専門店。
野菜キムチはすべて国産原料のみを使用。添加物はいっさい使わず、自然の旨みで漬け込まれています。
しっかりとした辛さとほどよい甘み、コク深い味わいは日本人好みに漬け込まれたオリジナルキムチです。
白菜、大根、人参、にら、唐辛子粉、ねぎ、にんにく、りんご、鰯エキス、アミノ塩辛、砂糖、煎りごま
楽天市場からご覧いただけます。
【韓国農協】農協キムチ
韓国農業協同組合直営の工場で生産される農協キムチは、韓国産の農産物のみを使用した、本物の韓国産キムチです。
人気の『白菜キムチ』は、白菜1/4株を丸ごと漬け込んだ韓国でもおなじみの味。なかまでしっかり味がつき、乳酸発酵によって日ごとに酸味や旨みが増していきます。
これ以外にも、韓国でとれる大根の一種『チョンガクキムチ』や、『カクテキ』、『えごまの葉キムチ』などの様々な種類がでています。
白菜、漬け原材料(大根、粥(もち米、水)、唐辛子粉、いわしエキス(いわし、塩)、あみの塩辛(えび、塩)、ねぎ、にんにく、にら、塩、砂糖、しいたけ、メシマコブエキス(メシマコブ100%抽出物)、生姜)(一部にえびを含む)
本場韓国の美味しいキムチ!
【ワタマン】やがちゃんキムチ
千葉県柏市に店舗を構えるやがちゃんキムチは、添加物を使用せずにキムチを製造する専門店。
『白菜キムチ 頂』は、国産白菜を使用し、宮古島の雪塩や昆布、しいたけなどの国産の天然素材で漬け込んだあと、
無添加のヤンニョムジャンや、国産のカキホタテなどの海鮮素材をたっぷり練り込んだ、深いコクと自然の旨みが凝縮されたこだわりの味です。
白菜、唐辛子、自家製だし汁、自家製肉スープ、アミの塩辛、にんにく、生姜、牡蠣、ホタテ、糖類(砂糖、水飴、黒糖)、はちみつ、人参、玉ねぎ、味噌、清酒、本醸造醤油(大豆、小麦を含む)、みりん、食塩、りんご、レモン、ナンプラー、ごま、昆布エキス、しいたけエキス、アサリエキス、澱粉
野菜キムチや魚介系など50種類以上の取り扱いがあります♪
【オーサワジャパン】オーサワのヴィーガンキムチ・キムチの素
『オーサワのヴィーガンキムチ』は、国産白菜100%・植物原料のみでつくられた白菜キムチです。
ほどよい辛味でそのままでも、少し酸味が出てきたらチャーハンや炒め物などの料理に加えるのもおすすすめ。
『オーサワのキムチの素』は、即席キムチやキムチ鍋、炒め物などに使える万能調味料です。
塩もみした野菜にキムチの素を加えて混ぜるだけ。キムチはすぐに食べられますが、2~3日おくとより美味しお召し上がりいただけます。
辛さは抑えめですが、小麦粉や砂糖、動物性原料も不使用のヴィーガン対応となっていますので、多くの方に安心してお使いいただけます。
キムチ:白菜(長野県、九州)、漬け原材料[麦芽水飴、てんさい含蜜糖、食塩(天日塩)、唐辛子(韓国)、おろしにんにく[にんにく(国産)]、馬鈴薯でん粉、純米酢、パプリカ粉末(スペイン)、玉ねぎ(アメリカ)]
キムチの素:りんご(国産)、麦芽水飴、甘酒、にんじん(国産)、唐辛子(韓国)、たまねぎ・長ねぎ(国産)、食塩(天塩)、にんにく(国産)、昆布粉末、デーツ(アメリカ)、しいたけ粉末[しいたけ(国産)]、米粉[米(国産)]、味噌、生姜(国産)
塩辛や魚醤などの動物性原料を含みません。
【キムチのほし山】白菜キムチ
京都の老舗キムチ専門店・京都キムチのほし山では、国産白菜に韓国産の唐辛子や魚介類を使用したこだわりのキムチを販売しています。
野菜の自然な甘みと旨みのある辛さが特徴のキムチは、定番の『白菜キムチ』から『大根』、『きゅうり』、『海鮮キムチ』など多くの種類からお選びいただけます。
旨み調味料や添加物が含まれている種類がありますが、どれも少なく抑えられています。
無添加白菜キムチ白菜(国産)、漬けタレ原材料【唐辛子、砂糖、桃、にんにく、発酵調味料、食塩、昆布エキス、かつおエキス、シイタケエキス、酵母エキス、生姜】
メディアでも話題の人気店!
【カナモト食品】 信州望月高原 白菜キムチ
カナモト食品の『信州望月高原 白菜キムチ』は、子供にも安心の辛さ控えめの無添加キムチです。
原料には、甘みの強い信州望月高原産の白菜を使用。湿度の低い信州の風土を利用して漬け込まれたこだわりの味。
そのままでも、キムチ鍋や炒め物、納豆や豆腐との相性も抜群です。
白菜、漬け原材料(だし昆布、唐辛子、大根、にら、砂糖、にんにく、シママース、リンゴ、アミ塩辛、麦芽水あめ、タマネギ、イワシ塩辛、もち米粉、生姜、ごま)
一部のスーパーでも取り扱いがあります。
【キムフーズ】韓国屋のキムチ
長野県にある本格韓国食材専門店・キムフーズの『韓国屋のキムチ』は、本場韓国の伝統の味に日本の旨みを加えたオリジナルキムチを販売しています。
厳選した国産野菜と塩辛、韓国産の唐辛子、さらに日本酒で漬け込むことでしっかりとした辛味と日本人好みの旨みをプラスした上品な味わいです。
無添加ではありませんが添加物は少なめ。素材にこだわり国内で製造された日本産キムチです。
白菜 大根 人参 にら 漬け原材料(日本酒、りんご)唐辛子 麦芽水飴 かつお節 昆布 食塩 いか塩辛 にんにく アミエビ塩辛 鰯の魚醤 生姜 / 調味料(アミノ酸等)(一部に小麦 りんご いか 魚醤(魚介類)を含む)
中辛・白菜キムチが人気!
【寄ってけや(四賀赤とんぼ)】キムチ・キムチの素
寄っていけや(四賀赤とんぼ)では、無添加のキムチやキムチの素、韓国惣菜などを販売しています。
『無添加キムチ』は、長野県松本市にて国産野菜を使用して漬けられた無添加キムチ。
定番の『白菜』や『カクテキ』、『ニラキムチ』などのちょっと変った種類まで、多くのバリエーションが揃っています。
『キムチの素』は、韓国キムチをお家でかんたんに漬けられるキムチヤンニョム。
一般的なペースト状ではなくネギや大根がそのまま入っているため、塩漬けにした大根を漬ければ、美味しい本格キムチが出来上がります。
その他にもお好きな野菜やシーフードなど具材と和えたり、鍋やチャーハンに味付けなど万能調味料としても便利です。
白菜キムチ…白菜、大根、ネギ、ニラ、唐辛子二種、玉ねぎ、りんご、パイナップル、ニンニク、ショウガ、アミエビ塩辛、砂糖、煮干しエキス、もち米粉、牛骨スープ、昆布、海老、椎茸、食塩
キムチの素…唐辛子(韓国産)、玉ねぎ、りんご、大根、ショウガ(国内産)
お惣菜やスープも無添加、低添加でおすすめのお店です♪
【樽の味】キムチパウダー
樽の味は、和歌山県にある昔ながらの漬物や発酵食品などを販売するお店です。
『キムチ革命』は、おうちでかんたんにキムチが作れる無添加のキムチパウダー。
ビニール袋に白菜やきゅうり、大根などのお好きな野菜とパウダーを入れて冷蔵庫で保存。お好みで最短1時間〜24時間で食べることができます。
唐辛子(国内製造)、食塩、砂糖、麹パウダー、乾燥野菜パウダー(にんにく、たまねぎ、しょうがねぎ)澱粉分解物、酵母エキス、粉末醸造酢、ごま、魚醤パウダー、しいたけエキスパウダー、昆布パウダー、鰹節パウダー、えびパウダー(一部にえび・ごまを含む)
【樽の味】公式サイト
まとめ:乳酸発酵・添加物なしの美味しいキムチ♪
市販されているキムチの注意点と、おすすめの無添加キムチ・キムチの素を紹介しました。
一般的にスーパーで売られているキムチは添加物だらけであることが多く、さらに発酵もされていない非発酵キムチであることが多いです。
おすすめは添加物なしかなるべく抑えられた、乳酸発酵されている本物のキムチ。
時間とともに酸っぱさが増し、日本人には馴染みが薄いかもしれませんがこれが本当のキムチです。
最近では日本人向けに、無添加でも甘みのある美味しいキムチが販売されていますので、通販などオンラインストアもぜひチェックしてみてください。