
ビールの原材料が気になる……。
そんな悩みにお答えします。
仕事終わりのご褒美に、年末年始の集まりにも欠かせないビールですが、「原材料」を気にして購入する人は少ないかもしれません。
でも、どうせ飲むならなるべく負担のかからない安心できる種類を選びたいですよね。
実際、安いビールや発泡酒、第三のビールと呼ばれる種類のなかには、避けたい原材料が使われている製品も見かけます。
そこでこの記事では、ビールの種類の違いや気になる原材料について解説。
さらにおすすめの無添加ビールや、有機原料を使用したオーガニックビールを紹介します。
ご自分用にもプレゼントにも嬉しい、本当に美味しくて安全なビールを知りたい方はぜひ、ご覧ください!
ビールの添加物、注意したい原材料とは?


本来、ビールの原材料は、モルト(麦芽)・ホップ・酵母・水の4種類。
「麦芽」とは大麦を発芽させたもの。「ホップ」はツル性の植物で、毬花と呼ばれる花のような部分がビールに使われ、苦味や香り、泡に関係します。


これら4種の様々な品種の組み合わせや、製造方法によって香りや味が変わります。
しかし、市販のビールのなかにはそれ以外にも「コーンスターチ」や、発泡酒や新ジャンルのビールには「食品添加物」などの気になる原材料が使われているものがあります。
添加物は、カラメル色素、酸味料、香料など、味・香り・色を作り出す合成成分が複数含まれているものが多く、
コーンスターチ(でんぷん)は、味の調節や、後味をスッキリささせるなどの理由で入れられていますが、
原料のとうもろこしは輸入品の遺伝子組換え作物である可能性が高いので避けたいところです。
副原料としての米・コーン・スターチはビールの味を調整し、バランスのよいものにするのに役立ちます。これらはアメリカやヨーロッパ諸国(ドイツを除く)でも消費者の嗜好に合わせたビールを醸造する手段として広く使われています。
引用:ビールの豆知識



ノンアルコールビールも同じ理由で、コーンスターチが含まれていることがあります。
ビール・発泡酒・第三のビールの違いとは?


ビールと発泡酒の違いは、使用原料と麦芽の割合によって区分されます。
「ビール」は、麦芽、ホップ・水を原料をとしていて、麦芽の使用割合が50%以上のものを指します。
また、果実やコリアンダーなどの副原料も使用が許可されています。
ビールは、A 麦芽、ホップ及び水を原料として発酵させたもの(麦芽の使用割合100%)及びB 麦芽、ホップ、水及び麦、米や果実、コリアンダーなどの香味料等の特定の副原料を使用して発酵させたもので、麦芽の使用割合が50%以上のものをいいます。
引用:ビール・発泡酒に関するもの
一方「発泡酒」とは、麦芽の割合が50%未満のものや、ビール製造に認められていない原料が含まれているものなどが該当します。
発泡酒は、麦芽又は麦を原料の一部とした発泡性のある酒類で、具体的には、A 麦芽の使用割合が50%未満のもの、B ビールの製造に認められない原料を使用したもの、C 麦芽を使用せず麦を原料の一部としたものが該当します。
引用:引用:ビール・発泡酒に関するもの
なお、発泡酒については麦芽の使用割合により税率が3分類に区分されています。
つまり発泡酒として販売されているものには、解説したコーンスターチだけでなく、様々な添加物も使われやすいということです。
さらに原価が安くビールに比べて税率も安くなるため、低価格で販売が可能です。
第三のビール(新ジャンル)とは、ビールにも発泡酒にも分類されないビール風味のアルコール飲料を指します。
原料には麦芽を使わずに大豆などその他の原料を使っていたり、発泡酒(麦芽50%未満)を原料に別のアルコール飲料を加えてつくられています。
そのため、糖類や添加物が最も使われやすいのですが、原価が抑えられるだけでなく税率も低いため安く販売されやすいのが現状です。
発泡酒や第三のビールには、麦芽が少ない(含まれていない)ため味や香り、色などが劣ります。それを添加物やその他の原料で補うので、安いとはいえ注意したいところです。
酒税改正について


酒税改正により、2026年10月にはビール・発泡酒・新ジャンルがすべて同じ税率に変わるため、2023年10月から段階的に税率が変更されていきます。
これまで発泡酒や新ジャンルのビールが安く販売できる理由のひとつであった「税率」でしたが、この優遇が徐々になくなることになります。
無添加・オーガニックのおすすめビール19種類!


おすすめの無添加ビールを紹介します。
すべての種類でコーンスターチや糖類、添加物が含まれていないものです。さらにオーガニック原料を使用した、よりカラダにやさしい種類も紹介します。
※ランキングではありません。



詳しく解説します♪
【サッポロ】ヱビスビール/プレミアムエール/プレミアムブラック



1890年誕生のロングセラー!こだわりの原材料で長期熟成。旨味とふくよかなコクが人気のビールです。






【サッポロ】SORACHI 1984



ヒノキやレモングラスのような爽やかな香りのホップ「ソラチエース」を使用♪


【サッポロ】HOPPIN’ GARAGE ホッピンおじさんのビール



個性的で多彩なアロマのモザイクホップに、コリアンダーシードを加えた豊かな香り♪


【よなよなの里】よなよなエール



グレープフルーツやレモンのような華やかな香りとコク・苦味のバランスがGOOD。よなよな味わいたいクラフトビールです。


【よなよなの里】インドの青鬼



ホップをふんだんに使った苦みと深いコク。グレープフルーツのような華やかな香りが魅力の個性派ビールです。


【よなよなの里】水曜日のネコ※発泡酒



小麦のやわらかな口当たりと、青りんごのような甘酸っぱさ、ハーブのようなスッキリ感が魅力◎
※酒税法上は発泡酒に区分されます。(麦芽使用率75%)
【サントリー】ザ・プレミアム・モルツ



「ダイヤモンド麦芽」を使った、華やかな香りと深いコクが楽しめます。


【サントリー】ザ・プレミアム・モルツ 香るエール



フルーティーで、みずみずしい香りと豊かな味わいのエールビールです。


【サントリー】東京クラフト〈ペールエール〉



柑橘系の爽やかな香り。東京都武蔵野市のサントリー天然水のビール工場のみで製造されています。


【キリン】キリン一番搾り生ビール/ 一番搾り<黒生> /一番搾りプレミアム(ギフト限定)



1990年誕生のロングセラー。雑味のない麦本来の旨みを感じられるビールです。




【キリン】SPRING VALLEY 豊潤



キリンラガーの1.5倍の麦芽を使用。コクがあるのにすっきりとした後味が魅力です。




SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>



希少な日本産ホップを使用。フルーティな香りと心地よい苦味が特徴のペールエールです。


【日本ビール】有機農法ビール(ミレー缶)



やさしい味わいの有機農法ビール。カラダにも環境にも嬉しい製品です。


【日本ビール】有機農法富士ビール



有機農法ビール(ミレー缶)より少し苦みの強いタイプ。すっきりキレのある味わいです。




【エチゴビール】有機栽培プレミアムビール



有機栽培の麦芽とホップのみを使用。スッキリとした喉越しと少し強めの苦味が特徴です。


【細川酒造】三重路・上馬ビール



ドイツ産の有機原料と、養老山系の天然水で仕込んだラガービールです。
- ヘレス:ホップの香りと麦芽の旨みのバランスのよい、自然な味わい。
- ドゥンケル:有機ホップと甘いカラメル香が混じった芳醇な香り。すっきりした口当たりで女性に人気。
- ボック:原材料を通常の1.5倍使った贅沢なビール。麦芽風味が強く、アルコール度数も高め。




【北海道麦酒醸造】小樽麦酒 ピルスナー



有機麦芽を50%以上使用した、爽やかな味わいのビールです。


【暁ブルワリー】ドアラゴンアイ



八幡平山頂の観光名所ドラゴンアイから名付けられた、有機原料と金沢清水を使用したビールです。







ふるさと納税の利用も可能です。


【いわて蔵ビール】オーガニック(自然発酵)ビール



有機原料と、干し柿から採取した酵母を使用して醸造した天然醗酵ビール。フルーティーな香りと酸味が特徴♪




まとめ:麦とホップ。それだけで美味しい!


ビールの注意点と、おすすめの無添加・オーガニックビールを紹介しました。
安いビールには、添加物やコーンスターチなどの遺伝子組換え原料が使用されている種類もあり、なるべく避けたいところです。
とくに発泡酒や第三のビール(新ジャンルのビール)には、麦芽を少なく又は使用していないのでビール独自の味や香りなどが生まれません。
そこで、その代わりに副原料や添加物が使用されやすいので、購入の際は原材料をよくご確認ください。
また、本当に安全なビールをお探しならオーガニック原料を使用したものがおすすめ。カラダにも環境にもやさしい種類は、クセがなくとっても美味しいです!



