お漬物の添加物が気になる……。
そんな悩みにお答えします。
日本の伝統食・保存食である漬物は、ご飯のお供としてもさることながら、
野菜のビタミンや食物繊維、乳酸菌などの微生物が効率よく摂取できるスーパーフードとしても注目されています。
しかし、スーパーなどで安く売られている種類には、残念ながら多くの添加物や、外国産の輸入原料が使われているものもあり、
家族のためにも美味しくて安全なものを選びたいけど、「選べるものがない」、「いつも妥協して買ってしまう……」という方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、市販の漬物の注意点と、安心できる原材料が使われたおすすめの漬物や通販サイトを紹介します。
この記事を読めば、漬物に使われている添加物や原材料の危険性と、それを避ける方法がわかります。
減塩〇〇に注意!添加物の多いお漬物
たくあんや、しば漬け、福神漬けなどたくさんの種類がある「漬物」ですが、一般的に売られている種類には多くの添加物が使われています。
漬物の原材料は、大根などの主原料となる野菜と、漬け込み調味料としての食塩や米糠、酢、砂糖など。
これに加えて調味料(アミノ酸)や酸味料、さらにサッカリンやアセスルファムカリウムなどの人工甘味料で味や旨みをプラスしたり、着色料で色鮮やかに見せたりしています。
また、ナスの漬物によく含まれる硫酸アルミニウムカリウム(ミョウバン)は、色落ち防止や食感よくする効果がありますが、これはアルミニウムを含むため過剰摂取は避けたいところです。
これだけでも添加物は多い方ですが、最近では「保存料」であるソルビン酸が使われることも多くあり、
とくに、必要な分の塩分を取り除いてしまった、「減塩タイプ」の漬物や「食塩少なめ」といった種類には注意が必要です。
☆ソルビン酸、ソルビン酸カリウム(ソルビン酸K)
ナナカマドの未成熟果汁中に存在するため、「ソルビン酸」の名はこのナナカマドの学名 Sorbus commixta から付けられました。現在は、化学的合成品が使用されています。抗菌力はあまり強力ではありませんが、水によく溶け、カビ、酵母、細菌と幅広い効き方をするため、さまざまな食品に用いられています。
引用:食品衛星の窓>用途別 主な食品添加物 > 保存料
タール系色素について
着色料として認可されている添加物のなかで、もっとも漬物に使われやすいのが「食用タール系色素」です。
タール色素は石油由来の着色料のことで、食品以外にも化粧品や衣類などに使われることもあります。
日本では食用として安全性が確認できた12種類が、添加物として「食用タール系色素」と呼ばれ、
「赤色102号」のように色+番号が付いているものがこれにあたります。
☆食用タール系色素
食用赤色2号、食用赤色3号、食用赤色40号、食用赤色102号、食用赤色104号、食用赤色105号、食用赤色106号、食用黄色4号、食用黄色5号、食用緑色3号、食用青色1号及び食用青色2号の12種類が指定されています。
引用:食品衛星の窓>用途別 主な食品添加物 > 着色料
しかしこれらの安全性には疑問があり、日本で許可されているタール系色素が別の国では使用が制限されているというケースが少なくありません。
タール系色素は熱や光、酸に強いものが多く、色鮮やかに発色し安定するのでよく使われます。
着色料なしの漬物は、薄いくすんだような色みで物足りない感じもしますが、これが本来のお漬物の色であり、わざとらしく鮮やかな漬物には注意したいところです。
実際の表示には「赤色2号」や「着色料(黄5)」などと書かれます。
漬物づくりはご自宅でも!
漬物は、お家でもかんたんにつくることができます。最近では、市販では手間いらずのぬか床や、短時間つけておくだけの浅漬けの素も販売されています。
ご自宅であれば、好きな野菜を好きな量だけ漬けることができるので、食生活が偏りがちな一人暮らしのかたにもおすすめです。
ただし市販のぬか床や漬け込み調味料にも味つけのための添加物が使われているものもありますので、
せっかく作るならそういったものを選ばずに無添加のものや、塩や昆布などお好きな調味料を活用してつくりましょう。
国産&無添加のおすすめ漬物 9 選!たくあん・福神漬け・高菜漬け等
国産原料を使用した、おすすめの無添加漬け物 & お漬物屋さんを紹介します。
すべて通販でも購入が可能。お買い物の参考に、ぜひご覧ください!
ショップ名 |
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【樽の味】昔ながらの漬物屋 |
【飛騨高山よしま農園】 赤かぶ漬け・らっきょうなど |
【うまもん】 甘酢たくあん・広島菜漬けなど |
【マルシマ】さつまたくあん |
【ムソー】本干たくあん |
【創健社】福神漬 |
【オーサワ】高菜漬、しば漬、しょうが、らっきょう等 |
【海の精】たくあん・福神漬けなど |
【食べチョク】農家さんのお漬物 |
※ランキングではありません。
詳しく解説します♪
【樽の味】昔ながらの漬物屋
和歌山県の漬物屋さん「樽の味
伝統製法のぬか漬けは、長期熟成による奥深い味わいと乳酸発酵の自然な酸味が味わえる本物の美味しさ。
定番人気の高菜漬けやたくあんだけでなく、ビギナーでもかんたんに始められる『ぬか床
完全無添加の『甘酒』など、カラダにもお肌にも嬉しい漬物や発酵食品が満載です。
大根(和歌山県産)、漬け原材料:米ぬか(和歌山県産) 塩(兵庫県産) 昆布(北海道産) 渋柿の皮(和歌山県産) 唐辛子(和歌山県産) みかんの皮(和歌山県産)
・公式サイト:昔ながらの漬物屋【樽の味】
【飛騨高山よしま農園】赤かぶ漬け・らっきょうなど
岐阜県飛騨高山にあるよしま農園では、無添加の漬物や無農薬を使わない野菜を栽培しています。
代表的な丸ごと赤かぶ漬けは、ミネラル豊富な天日塩を使用し、木樽によってじっくり熟成された伝統の味。
独特の酸味とコクのある人気の一品で、ふるさと納税の利用も可能です。
赤かぶ(国産 慣行栽培) 天日塩 米ぬか
素材にこだわりぬいたお漬物♪
【うまもん】 甘酢白たくあん・広島菜漬など
山口県岩国市の漬物屋うまもんでは、国産原料を使用した、無添加・低添加のお漬物を多数販売しています。
人気の『無添加甘酢白たくあん』は、国産大根・塩・酢・砂糖だけで漬け込んだ、伝統の味。
その他にも広島菜漬、白菜塩漬、らっきょうなど、豊富なバリエーションでギフトにもおすすめです。
大根、漬け原材料(砂糖・食塩・米酢)
季節の贈り物にも♪
【マルシマ】さつまたくあん
マルシマの『さつまたくあん』は、伝統製法でつくられた昔ながらのたくあんです。
大根は九州の契約農家で農薬をできる限り使用しない環境で栽培。
「天日寒風干し」という手法を守り、氷温で漬け込み熟成されているため、新鮮な美味しさを味わうことができます。
干し大根(九州産)、漬け原材料(米酢、粗糖、食塩、米ぬか)
酸味と甘みのバランスがよく、家族で楽しめるお漬物です♪
【ムソー】本干たくあん
ムソーの『本干たくあん』は、宮城県産の契約栽培した大根を、
昔ながらの製法で天日干しして長時間漬け込んだ、伝統的な本干したくあんです。
独特の歯ごたえと、煎りぬかの風味が食欲をそそります。
干しだいこん、漬け原材料【米ぬか、麦芽水飴、食塩、米酢】
適度な甘みで食べやすい♪
【創健社】福神漬
創健社の福神漬は、7種の国産原料を使用した福神漬けです。
丸大豆しょうゆや、北海道産てんさい糖、発酵調味料「味の母」などの味付けにもこだわった、風味豊かなお漬物。
カレーにはもちろん、ご飯のお供にもおいしくお召し上がりいただけます。
大根(国内産)、茄子(国内産)、胡瓜(国内産)、なた豆(国内産)、蓮根(国内産)、しその葉(国内産)、生姜(国内産)、漬け原材料[醤油(大豆・小麦を含む)、砂糖、米酢、発酵調味料(味の母)]
【オーサワ】高菜漬・しば漬・しょうが・らっきょう等
オーサワでは国産野菜を使用した、高菜漬やしば漬など、料理やお弁当にも嬉しい漬物を販売しています。
麺類のトッピングや、チャーハンの味付けにも使える『高菜漬』は、九州産・農薬不使用の高菜を使用したこだわりの一品。
そのほかにも、しば漬け・紅しょうが・たくあん・らっきょうなど多くの種類が発売されています。
高菜(九州)、漬け原材料[梅酢、麦芽水飴、食塩(天日塩)、ウコン粉(鹿児島県)]
【海の精】たくあん・福神漬けなど
ミネラル豊富な国産・天日塩でおなじみの「海の精」。こだわりの海塩を使用したお漬物は、たくあん・福神漬けなどすべて国産原料を使用しています。
とくに人気の『天日干したくあん』は、特別栽培した宮崎県産大根と米ぬか、少量の有機とうがらしと、伝統海塩「海の精」だけを原料に、
昔ながらの製法でじっくり天然発酵させて甘味や旨味を引き出した、本格的な味わいです。
大根、米ぬか、塩(海の精)、有機とうがらし
すべて砂糖も不使用。昔なつかしい漬物です♪
【食べチョク】農家さんのお漬物
食べチョク
農家さんが丁寧に育てた国産野菜を使用した漬物は、こだわりの栽培方法で無添加のものが多く、種類も豊富です。
確実に国産原料の種類が探せるだけでなく、国内農家さんの応援にもなるためおすすめです。
野菜や果物、加工品も豊富に揃っています♪
\ 生産者からチョクで届く /
まとめ:無添加だからこそ輝く、漬物のちから!
市販の安い漬物に関しての注意点と、おすすめの漬物や漬物屋さんを紹介しました。
漬物は日本の伝統食であり、保存食。発酵食品を適度に生活に取り入れることで腸内環境を改善し、カラダにも心にも嬉しい効果があると言われています。
しかし、本来の食材を使わずに添加物などで補っているものでは、本来の漬物のチカラは発揮できません。
どうしても色鮮やかで美味しそうな種類を選んでしまいがちですが、しっかりと原材料を確認し、本当の旨みや美味しさのある種類を選んでください!
また、余裕がある方はこだわりの塩や調味料をつかった手作り漬物にチャレンジしてみるのもあり。
ミネラル豊富な天然塩を使えば、減塩を気にしている方の助けにもなるはずです!