
カラダにやさしいマヨネーズってどう選ぶの?
そんな疑問にお答えします。
和物やサラダ、ソースにもなる、あると便利な“マヨネーズ”。
深いコクとほどよい酸味で、さまざまな料理になくてはならない調味料です。
しかし、マヨネーズの表示はちょっと複雑。一部に多くの添加物や、遺伝子組み換え原料を含んでいるものがあります。
どうせ買うなら、美味しさだけでなく安全性にも配慮された製品を選びたいですよね。
そこで本記事では、市販されているマヨネーズの種類と表示のポイントを解説。さらに、添加物の少ない“おすすめのマヨネーズ”を紹介します。
食生活に制限がある方向けには卵不使用の“豆乳マヨネーズ”や、
オーガニック原料を使用したこだわりの種類も揃えましたので、ぜひ最後までご覧ください!
この内容がわかれば、スーパーでもより安全性の高い“マヨネーズ”を選ぶ知識が身につき、自然派でおいしいマヨネーズに出会えます。


マヨネーズに使われる「添加物」


マヨネーズの原材料は、“油・酢・卵(卵黄)”の3種類のみ。さらに、風味づけに塩・コショウなどの調味料が加わることもあります。
本来反発し合う「油」と「酢」が、卵黄のもつ“乳化作用”によって上手に混ざり合い、クリーミなマヨネーズが生まれるのです。
マヨネーズ(仏: mayonnaise)は、食用油・酢・卵を主材料とした半固体状調味料。卵は卵黄のみ使用するものと全卵を使用するものがある。
引用:マヨネーズ
残念ながら、市販のマヨネーズのなかには、添加物によって味つけされているものがありますが、
実は、「マヨネーズ」として販売するには原材料にルールがあり、
添加物についても、調味料(アミノ酸等)や、香辛料抽出物といった一部の使用に制限されています。
半固体状ドレッシングのうち、卵黄又は全卵を使用し、かつ、必須原材料、卵黄、卵白、たんぱく加水分解物、食塩、砂糖類、蜂蜜、香辛料、調味料(アミノ酸等)、酸味料及び香辛料抽出物以外の原材料及び添加物を使用していないものであって、原材料及び添加物に占める食用植物油脂の重量の割合が六十五パーセント以上のものをいう。
引用:食品表示基準>別表第三(第二条関係)
そのため、例えば“キューピーマヨネーズ”のような「マヨネーズ」と名称に書かれているものであれば、
必要以上の添加物を使っている製品を避けることができ、これはひとつの判断材料になります。
しかし一方で、市販にはマヨネーズの定義に入らない“マヨネーズ風の調味料”が存在します。
このような製品のなかには、多くの添加物が使われている可能性があるだけでなく、
いかにも「マヨネーズ」のように売られているため見分けがつきにくいのが現状です。


カロリーカットマヨは注意?


スーパーのマヨネーズコーナーには、普通のマヨネーズに紛れて“カロリーハーフ”や“カロリーカット”などといった、いかにもカラダに良さそうな種類が売られています。
しかし、このような製品の表示内容をよく見ると、「名称=マヨネーズ」ではなく、“半固体状ドレッシング”や“サラダクリーミードレッシング”と書かれているものが多いはずです。
食品表示のルールを定める食品表示基準では、「マヨネーズ」は“ドレッシング”のなかに分類され、
そのなかから決められた範囲内の原材料を使用し、かつ食用植物油脂の割合が65%以上と定められています。
一方で、“半固体状ドレッシング”は、ドレッシングのなかで粘度が30パスカル・秒以上のものが該当しますが、
食用植物油脂の割合や添加物についての決まりはありません。



油はカットできるが、添加物に規制はない。
ドレッシングのうち、粘度が三十パスカル・秒以上のものをいう。
引用:食品表示基準>別表第三(第二条関係)>半固体状ドレッシング
次に掲げるものをいう。
引用:食品表示基準>別表第三(第二条関係)>ドレッシング及びドレッシングタイプ調味料>ドレッシング
一 食用植物油脂(香味食用油を除く。以下この表及び別表第四のドレッシング及びドレッシングタイプ調味料の項において同じ。)及び食酢若しくはかんきつ類の果汁(以下ドレッシング及びドレッシングタイプ調味料の項において「必須原材料」という。)に食塩、砂糖類、香辛料等を加えて調製し、水中油滴型に乳化した半固体状若しくは乳化液状の調味料又は分離液状の調味料であって、主としてサラダに使用するもの
二 一にピクルスの細片等を加えたもの
さらに、ドレッシングのなかで“サラダクリーミードレッシング”に分類されるものは、
食用植物油脂の割合が10%以上50%未満に抑えられている一方で、添加物の使用できる範囲は広がります。
マヨネーズ | サラダクリーミードレッシング |
---|---|
半固体状ドレッシングのうち、卵黄又は全卵を使用し、卵黄、卵白、たんぱく加水分解物、食塩、砂糖類、蜂蜜、香辛料、調味料(アミノ酸等)、酸味料及び香辛料抽出物以外の原材料及び添加物を使用していないものであって、食用植物油脂の割合が65%以上。 | 半固体状ドレッシングのうち、卵黄及びでん粉又は糊料を使用し、卵黄、卵白、でん粉(加工でん粉を含む。)、たんぱく加水分解物、食塩、砂糖類、蜂蜜、香辛料、乳化剤、糊料、調味料(アミノ酸等)、酸味料、着色料及び香辛料抽出物以外の原材料及び添加物を使用していないものであって、食用植物油脂の割合が10%以上50%未満。 |
つまり普通の「マヨネーズ」として販売される商品に対して、“カロリーカットマヨ”や“カロリーハーフマヨ”などとして売られている「マヨネーズ風調味料」は、
植物油脂の割合が低くカロリーは抑えられているが、添加物が多く含まれている可能性が高いということです。
そのため市販では、名称に「マヨネーズ」と書かれているものがおすすめですが、
カロリーや油の使用が気になるようであれば、「マヨネーズ風調味料」から原材料のシンプルなもの、なるべく添加物の少ないものを選びましょう。


・参考URL:全国マヨネーズ・ドレッシング類協会>ドレッシングの話
キューピーマヨネーズの原材料
スーパーでも買えるお馴染みのマヨネーズといえば、“キューピー”ですよね。
長年愛されているキューピーシリーズの「マヨネーズ」や「マヨネーズ風」の調味料ですが、
原材料をチェックしたところ、残念ながら“無添加”のものは見つかりませんでした。
しかし、解説した通り「マヨネーズ」として販売されている製品であれば、使用できる原材料・添加物に決まりがあります。
なかでも以下、3つの種類は添加物が少ないので、市販で安く購入したいという方はチェックしてみてください。
食用植物油脂(国内製造)、卵黄、醸造酢、食塩、香辛料/調味料(アミノ酸)、香辛料抽出物、(一部に卵・大豆・りんごを含む)
食用植物油脂について


マヨネーズに必須の原材料である「食用植物油脂」は、できるだけ良質なものが使われている製品を選びたいところ。
安いマヨネーズに使われている油は、輸入原料の「植物油脂」を使用していることが多く、原材料には「食用植物油脂(国内製造)」※と書かれることが一般的です。
しかし、このような「植物油脂」は、遺伝子組み換え原料や化学物質による抽出が行われている場合も多く、安全性にはやや疑問があります。
マヨネーズは、原材料の半分以上が「油」。なるべくなら、国産原料のものや抽出方法などの詳細がわかる製品がおすすめです。
※「〇〇(国内製造)」とは、国内で製造されたという意味で、国産原料とは限らない。→参考URL:消費者庁 新たな加工食品の原料原産地表示制度に関する情報
油分の多い原料では圧搾し油を絞り出す。大豆や米ぬかなど油分が少ない原料では圧搾は行なわず、ヘキサンなどの溶剤で化学的に油分を抽出したあと、溶剤を蒸発させて除去し油分を得る。
引用:植物油




好きな油で「手作りマヨネーズ」


市販の安いマヨネーズには“添加物”が含まれているものが多く、さらに輸入原料の“植物油脂”を使用している場合がほとんど。
本記事ではおすすめの「無添加マヨネーズ」を紹介していますが、実はご自宅でかんたんに手作りすることも可能です。
用意する材料は、「卵・酢・好きな油」の3つだけ。加えて、食塩やお好きな調味料で味を調整します。
基本は混ぜるだけなので泡立て器で作ることができますが、ハンドブレンダー などの調理家電があればあっという間に完成します。
卵の代わりに豆乳を使ったり、塩分を控えめにするなど好みでカスタマイズすることも可能。
さらに、マスタードや柑橘果汁を入れたりと、さまざまなアレンジを楽しむことができます。


無添加マヨネーズおすすめ9選!


おすすめの“無添加マヨネーズ”を紹介します。
国産原料やオーガニックといったこだわり素材を使用したものから、
卵なしでつくられた“豆乳マヨ”、ギフトにも嬉しい“高級マヨネーズ”まで。
スーパーで買える身近な種類も揃えましたので、ぜひご覧ください!
※ランキンングではありません。



詳しく解説していきます♪
【ななくさの郷】松田のマヨネーズ
ななくさの郷の『松田のマヨネーズ』は、平飼い卵を使用した“スパイス入り”のマヨネーズです。
米澤製油の圧搾一番搾り・なたね油と、オーガニックのりんご酢、伊豆大島生まれのお塩・海の精を使用。
ピリッとくる「辛口」と、マイルドな「甘口」の2種類からお選びいただけます。
食用なたね油(遺伝子組換えでない)、卵、りんご酢、食塩、蜂蜜、マスタード、ニンニク、コショウ、ショウガ
・100あたりのトランス脂肪酸:1.3g



味の違いはマスタードの量!


【創健社】有精卵マヨネーズ
創健社の『有精卵マヨネーズ』は、鶏たちが自然交配できる環境で育てられた“有精卵”を使用したマヨネーズです。
使用されている油は、非遺伝子組み換え・圧搾法のなたね油とべに花油をブレンド。
卵は“卵黄”のみを贅沢に使用し、コクのあるまろやかな美味しさをお楽しみいただけます。
食用植物油脂(なたね油(オーストラリア)、べに花油(アメリカ又はメキシコ))、卵黄(鶏卵(大分県久住高原、新潟、静岡、茨城、岐阜))、醸造酢(りんご(チリ)、さとうきび(ブラジル、タイ他海外))、砂糖(てんさい(北海道))、食塩(オーストラリア、高知)、香辛料(マスタード(カナダ他))、(一部に卵・りんごを含む)
【サン・ファーム】ひなたまこっこ生命のマヨネーズ
サン・ファームの『ひなたまこっこ生命のマヨネーズ』は、熊本県にあるたまご屋さんこだわりのマヨネーズ。
自社農場でヒナから大切に育てられた鶏たちの“朝採れ卵”のみを使用し、国産のなたね油、ぶどう酢などの調味料を加えてつくられています。
新鮮たまごの旨みがたっぷり詰まった、ワンランク上の美味しさをお楽しみいただけます。
食用なたね油(国内製造・遺伝子組み換えでない)、卵黄(卵を含む)、ぶどう酢、砂糖、食塩、白こしょう、マスタード
【ドゥルイ】オーガニックマヨネーズ
フランスの老舗メーカー・ドゥルイの『マヨネーズ』は、有機認証を取得した“オーガニックマヨネーズ”です。
放し飼いで育てられた鶏たちの卵(有機卵黄)に、有機ひまわり油、有機りんご酢などの厳選素材をブレンド。
卵黄のコクと、マスタードやお酢の旨み・酸味がマッチし、自家製のようなナチュラルな味わいを実現しています。
食用ひまわり油(有機食用ひまわり油)、卵黄(有機卵黄)、ディジョンマスタード[有機ディジョンマスタード(からし種、醸造酢、塩)]、リンゴ酢(有機リンゴ酢)、塩、レモン(有機レモン)



マスタードとのブレンド『ディジョネーズ』もおすすめ!




【ムソー】平飼い鶏の有精卵マヨネーズ
ムソーの『平飼い鶏の有精卵マヨネーズ』は、平飼いで育てられた鶏たちの“有精卵”を使用したマヨネーズです。
圧搾一番搾りの“なたね油”に、やさしい酸味の“有機りんご酢”、瀬戸内レモンの“果実酢”などをブレンド。
深いコクとほどよい酸味で、サラダや揚げ物など、さっぱりと食べたい料理にぴったりです。
なたね油(国内製造)、卵、りんご酢、果実酢、砂糖、食塩、香辛料
・大さじ1(15g)あたりのトランス脂肪酸:0.1g



ピクルス入りの『タルタルソース』もおすすめ!




【キヨトク】卵も小麦も使わずに国産大豆と米油で作った豆乳マヨ
キヨトクの『卵も小麦も使わずに国産大豆と米油で作った豆乳マヨ』は、九州産のふくゆたか大豆を使用した“豆乳ベース”のマヨネーズ風調味料です。
米油や豆乳、りんご酢や味噌などをバランスよく配合し、卵を使っていないのにマヨネーズのような風味とコクが楽しめます。
1食(15g)あたりのトランス脂肪酸は0.1gで、コレステロールはゼロ。卵を食べられない方だけでなく、食生活を見直したい方にもおすすめです。
食用こめ油(国内製造)、豆乳、りんご酢、砂糖、澱粉、味噌、食塩、香辛料、レモン果汁、(一部に大豆・りんごを含む)



卵・小麦不使用のグルテンフリー!


【オーサワジャパン】オーサワの豆乳マヨ
『オーサワの豆乳マヨ』は、植物性原料のみでつくられた卵不使用のマヨネーズ風調味料です。
圧搾法の“なたね油”に、国産大豆を使用した“豆乳”、隠し味には“有機白味噌”をプラス。
ほどよい酸味とほのかな甘味で、マヨネーズやドレッシングの代わりとして、さまざまな料理にお使いいただけます。
なたね油、豆乳[大豆(国産)]、りんご酢、有機白味噌、食塩(海の精)、メープルシュガー、マスタード(カナダ他)、こしょう(インドネシア)



コレステロールゼロ!


【たなべたたらの里】天佑卵マヨネーズ
たなべたたらの里の『天佑卵マヨネーズ』は、島根県の平飼い鶏から産まれた“彩り天佑卵”を使用した無添加マヨネーズです。
卵はコクのある「卵黄」のみを使用。りんご酢の酸味と蜂蜜のやさしい甘みがマッチし、カスタードクリームのような滑らかな口当たりを実現しています。
そのままゆで卵や野菜をディップして、贅沢な美味しさをお楽しみください。
食用米油、卵黄(卵を含む)、りんご酢、蜂蜜、食塩、からし



ギフトにもおすすめ♪




【食べチョク】国産・無添加マヨネーズ
食べチョク
養鶏農家さんこだわりの“平飼い卵”を使用した製品など、その地域だけの新鮮な「国産マヨネーズ」を手軽に探すことができます。
時期によって出会える品物はさまざまですが、生産者さんの応援にも繋がるためとってもおすすめです。
\食べチョク公式サイト /



