買ってはいけない豆腐とは？スーパーにもある無添加・消泡剤不使用のおすすめ8選！

そんな疑問にお答えします。

大豆のやさしい甘みと、繊細な味わいが魅力の豆腐。

そのまま、冷奴やサラダにはもちろん、味噌汁、麻婆豆腐、ハンバーグの具材など、あらゆる料理に活躍してくれる万能食材です。

しかし、市販にはさまざまな種類があり、いざ食べてみると「なんだか物足りない……。」「味が薄くておいしくない……」なんて経験がある方も多いのではないでしょうか。

実は、豆腐の主原料である大豆や、それを固めるための凝固剤には、それぞれ品質に違いがあり、一概にどれも同じとは言えません。

せっかく、ヘルシーでからだにも優しいはずなのに、これではちょっと残念。どうせなら、家族のためにも安全でおいしい豆腐を選びたいですよね。

そこで本記事では、市販されている豆腐の違いや選び方を解説するとともに、スーパーにもある“おすすめの豆腐や高野豆腐”を紹介します。

国産大豆や有機大豆にこだわった製品・メーカーを中心に紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください！

この記事を読めば、買ってはいけない豆腐の見分け方がわかるとともに、美味しくて味わい深い“本物の豆腐”に出会えます。

“本物の豆腐”を選ぶ３つのポイント

市販の豆腐を選ぶときに、知っておきたいポイントを“３つ”紹介します。

国産大豆100％

しかし、輸入大豆は“遺伝子組換え原料”である可能性が高く、そのものの安全性はもちろん、残留農薬の問題も気になります。

おすすめは、国産大豆100％のもの、または有機（オーガニック）栽培の大豆が使われている製品です。

現状、国内での遺伝子組み換え大豆の栽培は行われておらず、有機栽培も原則として遺伝子組み換え原料は使用できません。

 おすすめ国産豆腐

「有機農業の推進に関する法律」による有機農業の定義は以下のとおりです。

1. 化学的に合成された肥料及び農薬を使用しない
2. 遺伝子組換え技術を利用しない
3. 農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減する
   農業生産の方法を用いて行われる農業です。

引用：農林水産省＞有機農業・有機農産物とは

凝固剤について

伝統的な豆腐は、大豆からつくられた「豆乳」に、「にがり（凝固剤）」を混ぜることで、にがりに含まれる“塩化マグネシウム”と豆乳に含まれる“たんぱく質”が反応して固まります。

豆腐作りにこの「凝固剤」は欠かせないわけですが、実際には塩化マグネシウム（にがり）以外にも、硫酸カルシウムやグルコノデルタラクトン(GDL)など、さまざまな種類が存在します。

また、これらは食品表示のルール上、食品添加物として扱われます。「無添加豆腐」「添加物不使用」などの表示で、販売しているメーカーがほとんどないのはこのためです。

豆腐凝固剤の種類は凝固速度、製品の組織安定性、温度特性、風味などに違いを生じさせるため、豆腐製品の種類に合わせた凝固剤が用いられる^[64]。

引用：豆腐

 おすすめ国産豆腐

粗製海水塩化マグネシウム・塩化マグネシウムがおすすめ

豆腐の「凝固剤」として認められている添加物は複数ありますが、これらは一括表示が許されているため、具体的な成分名がわからない場合もあります。

できれば明確に記載があるものを選びたいところですが、おすすめは「粗製海水塩化マグネシウム」や「塩化マグネシウム」を使用している製品です。

これは、通称 “にがり（苦汁）”と呼ばれる海水由来の成分で、天然ミネラルを豊富に含み大豆本来の風味を引き立て、まろやかな豆腐に仕上がります。

「粗製海水塩化マグネシウム」は、天然のにがりのこと。海水から、塩（塩化ナトリウム）を取ったあとに残る液体です。これを、さらに濃縮・精製したものが「塩化マグネシウム」になります。

ただし、「塩化マグネシウム」には“乳化にがり”と呼ばれる、にがりを油脂などでコーティングして扱いやすくしたものが紛れています。

これは表示だけでは判断がつきにくいため、気になる方はメーカーの公式サイトなどで確認したり、

原材料に「天然にがり（粗製海水塩化マグネシウム）」が使用されている製品や、パッケージに「乳化にがり不使用」などと書かれているものがおすすめです。

※塩化マグネシウムは鉱石由来の場合もあります。

 おすすめ国産豆腐

「乳化にがり」は、にがりを乳化剤や油でコーティングした添加物です。本来のにがりは固まるスピードが速いため、扱いには高い技術がいります。一方、「乳化にがり」を使えば、技術がなくても容易かつ安定的に豆腐の製造ができます。

引用：原材料表示では見抜けない添加物「消泡剤」・「乳化にがり」は使いません

ニガリは、海水から塩（塩化ナトリウム）を採った残りのものから産出されますが、主成分が塩化マグネシウムです。なお、海水から塩化ナトリウムと塩化カリウムを分離した粗製のもの（粗製海水塩化マグネシウム（別名・塩化マグネシウム含有物））もニガリとして付記表示が認められています。

〜中略〜
ニガリは大豆の甘みなどを引き出す面もあります。

引用：■ 塩化マグネシウム（ニガリ）

消泡剤について

昔ながらの豆腐は、「大豆」「水」「凝固剤」というシンプルな原材料でつくられます。

しかし、市販されている豆腐製品のなかには、これに加えて「消泡剤」という食品添加物が使われている場合があります。

☆消泡剤

　テンプラやフライなどの揚げ油や豆腐製造時の豆乳の泡を消して均一な製品を作るほか、果実ジャムの製造工程で発生する泡を消して加熱を均一にしたり、ウイスキーなどの酒精飲料の発酵工程での泡を消して正常な発酵を維持するなどの目的で使用されます。シリコーン樹脂が代表的なものです。

引用：17　製造用剤等

豆腐の製造過程において、大豆を煮たときに“大量の泡”が発生します。これを放置すると、仕上がりの食感や見た目などに影響が出てしまいます。

そこで、本来は泡を取り除くところを、シリコーンなどの「消泡剤」を使い、効率よく泡を消して仕上げるのです。

砕いた（磨砕）大豆（生呉）を加熱すると、大豆サポニンの作用により泡が生じます。この泡を消すために使用します。泡があると、食感のよい均一できれいな豆腐に仕上がらなく、日持ちも悪くなります。

引用：豆腐の製造過程

消泡剤には、油脂系・グリセリン脂肪酸エステル・シリコーン樹脂などがありますが、これらは基本的に“加工助剤”として扱われるため原材料には表示されません。

つまり、最終食品にはほとんど残留していないと考えられていますので、「消泡剤」が使われていても危険であるとは言い切れません。

しかし、残留成分はゼロとも限らず、また具体的な成分名は表記されないことが多いため、日常的に食べている方にとっては気になるところ。

不安な方は「消泡剤不使用」と書かれた豆腐を選んだり、大量生産されているような極端に“安い豆腐”を避けることも有効です。

 おすすめ国産豆腐

◎油脂系消泡剤
パーム油・菜種油・大豆油など植物由来の油脂・硬化油に炭酸カルシウム・炭酸マグネシウムなどを混合し均質化したものです。

◎グリセリン脂肪酸エステル（モノグリセライド）
食用油脂とグリセリンを反応させて造ったもので、乳化剤として広く用いられているものです。

◎シリコーン樹脂
自然界に広く存在する珪石（けいせき）を構成する珪素が主成分です。

引用：豆腐の製造過程

砕いた（磨砕）大豆（生呉）を加熱（煮沸）すると泡が生じます。この泡を消すために使用します。泡があると食感のよいきれいな豆腐に仕上がらなく、日持ちも悪くなります。
消泡剤にはa.油脂系消泡剤、b.グリセリン脂肪酸エステル、c.シリコーン樹脂があります。
〜中略〜
なお、これら消泡剤は、食品衛生法で、加工中に消滅または最終食品に残っていても微量な「加工助剤」として扱われています。

引用：豆腐の添加物を知る>消泡剤

 おすすめ国産豆腐

消泡剤不使用の豆腐おすすめ8選！

凝固剤以外の添加物が不使用で、おすすめ豆腐を紹介します。

大豆はどれも国産100％、凝固剤には“にがり”のみが使われているものを厳選しました。

一部、スーパーでも取り扱いのある製品や、備蓄に便利な長期保存のできるタイプまで。

煮物など便利に使える“高野豆腐”もピックアップしましたので、ぜひご覧ください！

商品名	特徴
【さとの雪】ずっとおいしい豆腐	常温・長期保存可能
【太陽食品】太陽豆腐	天然にがり使用
【丸和食品】水切り押し豆腐	天然にがり使用
【島田食品】国産豆腐	有機大豆使用 天然にがり使用
【太子食品】北の大豆	北海道産大豆を使用
【椿き家】国産豆腐・国産有機豆腐	有機大豆使用あり 天然にがり使用
【オーサワジャパン】オーサワの高野豆腐	高野豆腐
【信濃雪】消泡剤無添加 こうや豆腐	高野豆腐

【さとの雪】ずっとおいしい豆腐

さとの雪の『ずっとおいしい豆腐』は、紙パック入りで“常温・長期保存”が可能な、絹ごし風の豆腐です。

原材料には、国産大豆100％に四国のおいしい水、凝固剤はにがりのみを使用。

無菌環境での充てん技術と特殊容器により保存料や消泡剤なしでも、濃厚なおいしさを実現しています。

▲一覧に戻る

【宮城屋】太陽豆腐

宮城屋の『太陽豆腐』は、国産・契約栽培の“低農薬大豆”と、伊豆大島の海水からとれた“天然にがり”を使用した昔ながらの豆腐です。

大豆を砕く・煮る・絞る作業は、通常の4倍もの時間をかけて行われ、大豆本来の濃厚なおいしさを引き出しています。

消泡剤などの添加物はもちろん不使用。木綿豆腐・絹豆腐・おぼろ豆腐など、さまざまな種類をご用意しています。

▲一覧に戻る

【丸和食品】水切り押し豆腐

丸和食品の『水切り押し豆腐』は、“国産大豆”と“天然にがり”のみを使用した水切り豆腐。

袋から出してそのまま使え、固めでくずれにくいため、炒め物や和え物、豆腐ハンバーグなどさまざまな料理で活躍します。

しっかりとした歯ごたえと、大豆本来の濃厚なおいしさをお楽しみいただけます。

▲一覧に戻る

【島田食品】国産豆腐

島田食品の豆腐は、すべて“国産大豆”と伊豆大島の海水由来の“天然にがり”を使用しています。

木綿・絹・焼き豆腐・寄せ豆腐といった、さまざまな種類をご用意。国産・有機栽培の大豆を使用した製品も多く、品質重視の方にもおすすめです。

消泡剤など、その他の添加物はいっさい不使用。昔ながらの豆腐づくりにこだわっています。

▲一覧に戻る

【太子タイシ食品】北の大豆

太子食品の「北の大豆」は、北海道産の大豆100％にこだわった、長年愛される人気シリーズです。

絹・もめん・おぼろ豆腐など、さまざまな種類やサイズのものがそろっていて、

通販に加えて全国のスーパーでも広く扱われており、手に入りやすい点も魅力です。

▲一覧に戻る

【椿き家】国産豆腐・国産有機豆腐

椿き家とは、昔ながらの製法を守り続ける豆腐専門メーカーです。

主原料は、国産大豆または有機・国産大豆にこだわり、凝固剤（にがり）以外の添加物はいっさい使われておりません。

絹・木綿・おぼろ豆腐・山芋とうふなど、多彩なラインナップをご用意。一部、スーパーでも取り扱いがあります。

▲一覧に戻る

【オーサワジャパン】オーサワの高野豆腐

オーサワジャパンの『オーサワの高野豆腐』は、“国産大豆”と“にがり”のみを使用。消泡剤・膨軟剤ぼうなんざいを使わず、昔ながらの製法を守る高野豆腐です。

生の大豆から豆乳を搾る「生搾り製法」を取り入れており、大豆本来の奥深い味わいが楽しめます。

しっかりとした歯応えがあり、煮物・炒め物・揚げ物など幅広い料理で活躍します。

▲一覧に戻る

【信濃雪】消泡剤無添加 こうや豆腐

信濃雪の『消泡剤無添加 こうや豆腐』は、“国産大豆”と“にがり”のみでつくられた昔ながらの高野豆腐です。

加熱前に豆乳を搾る「生搾り製法」により、雑味のない、まろやかな味わいを実現しています。

消泡剤や膨軟剤（重曹）といった添加物は不使用。通常よりも薄めで、しっかりとした歯応えがあり、煮物や炊き込みご飯などにぴったりです。

▲一覧に戻る

まとめ：国産大豆とにがりだけのシンプルな豆腐を♪

市販されている豆腐の違いや選び方、凝固剤以外の添加物が不使用で、おすすめの豆腐や高野豆腐を紹介しました。

豆腐の原材料は、「大豆」「水」「凝固剤」の3つのみ。

主原料である大豆は輸入品である場合、遺伝子組み換え原料が使われている可能性が高いため、なるべく国産100％のものがおすすめです。

凝固剤には、海水由来の「にがり（粗製海水塩化マグネシウムor塩化マグネシウム）」のみが使用されている製品を選びましょう。

また、製造過程で使われることの多い「消泡剤」は、原則として表示の義務がありません。

そのため気になる方は、“消泡剤不使用”と書かれた商品をチェックしてみてください。

▲一覧に戻る