
漬物の添加物が気になる……
そんな悩みにお答えします。
漬物(つけもの)は、野菜のビタミンや食物繊維、発酵による乳酸菌などを効率よく摂取できる、日本の伝統的な食品です。
しかし、スーパーなどで手軽に購入できる漬物の中には、多くの添加物が使われていたり、輸入原料が含まれていたりするものも少なくありません。
本当は安全で美味しいものを選びたいのに、「選択肢が少なく、結局妥協して買ってしまう……。」そんな経験がある方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、市販の漬物に含まれる注意したい添加物と、国産原料にこだわったおすすめの漬物やそのメーカーを紹介します。
これを読めば、市販の漬物への理解が深まるだけでなく、家族みんなが満足できる自然素材の美味しい漬物に出会えます。


漬物は発酵食品?


漬物とは、野菜などの食材を食塩や酢、こうじや米ぬかなどで漬け込み、保存性を高めた日本の伝統食品です。
漬物には、たくあんやきゅうり、しば漬けなどの様々な種類がありますが、
実は、すべての漬物が発酵しているわけではなく、調味液を使って短時間で漬け込む「浅漬け」などのように、発酵を十分に伴わない製法のものもあります。
漬物(つけもの)とは、様々な食材を食塩、酢、酒粕などの漬け込み材料とともに漬け込み、保存性を高めるとともに熟成させ、風味を良くした食品。
引用:漬物


漬物に入っている添加物


漬物は本来、主原料の「野菜」とそれを「漬け込む材料」があればできるはずですが、
市販の安い漬物には、味を補うため、保存性を上げるため、見た目を鮮やかに見せるため、
などの理由でたくさんの添加物や合成成分が混ぜられているのが現状です。
だいこん、きゅうり、漬け原材料〔アミノ酸液、ぶどう糖加糖液糖、食塩、醸造酢、たんぱく加水分解物〕/調味料(アミノ酸等)、酸味料、保存料(ソルビン酸K)、甘味料(サッカリンNa)、リン酸塩(Na)、着色料(黄4)
漬物によく使われる添加物は、うま味のもとである「調味料(アミノ酸等)」。
さらに、「酸味料」や「人工甘味料」などで味を調整し、ほどよい塩気や酸味、まろやかな甘さを感じられるように味が調整されています。
また度々安全性が話題になるタール色素をはじめとする「着色料」も、鮮やかな漬物になくてはならない存在となっています。



漬物によく入っている添加物はこちら
- 調味料(アミノ酸等):日本人好みの「うまみ」のもと。複数の合成成分が混ぜられていて、2つ以上使用されている場合に(…等)の表記が許される
- 酸味料:少量で強い酸味をもたらす添加物。許可されている成分は20種類以上あるが一括表示ができるため、なにが何種類は入っているか不明
- 人工甘味料:砂糖の数百倍の甘みを持つ化学物質であり、度々その安全性が話題になる。スクラロース、サッカリン、アスパルテーム、アセスルファムKなどがある。カロリーオフ食品、エナジー系飲料、お寿司屋さんの「がり」にもよく含まれる
- タール色素:石油由来の合成着色料。不純物含有等の問題があり度々安全性が懸念されている。たくあんによく含まれる「黄色4号」は使用を認めていない企業もある
添加物としての調味料は、アミノ酸、核酸、有機酸、無機塩の4グループがあり、表示の際には、「調味料」という一括名の後にカッコ書きでこのグループ名を表示することになっています。
引用:用途別 主な食品添加物


タール系色素について


漬物に使われやすい添加物で、もっとも避けたいのが「食用タール系色素」という着色料です。
これは石油由来の合成着色料で、食品以外にも化粧品や衣類などに使われることもあります。
日本では食用として「12種類」が許可されていて、鮮やかに発色し退色しにくいという特徴があり、様々な食品に使われています。



「赤色102号」のように色+番号で表される!
☆食用タール系色素
食用赤色2号、食用赤色3号、食用赤色40号、食用赤色102号、食用赤色104号、食用赤色105号、食用赤色106号、食用黄色4号、食用黄色5号、食用緑色3号、食用青色1号及び食用青色2号の12種類が指定されています。
引用:食品衛星の窓>用途別 主な食品添加物 > 着色料
しかし、タール色素は不純物の含有などの問題から安全性に対する懸念の声があり、
日本で許可されているタール色素が、他国では使用が制限されているケースも少なくありません。
また、過去に許可されていたものが後に禁止された例も多く、最近では米国が赤色3号を禁止にしたのは記憶に新しいところです。
日本においても、赤色4号、赤色5号、だいだい色1号など、一度認可されたタール色素が後に禁止された事例があります。
2008年4月、英国食品基準庁(FSA)は注意欠陥・多動性障害(ADHD)と関連の疑われるタール色素6種類について2009年末までにメーカーが自主規制するよう勧告した[2]。
〜中略〜
引用:タール色素
- 自主規制対象のタール色素:赤色40号、赤色102号、カルモイシン、黄色4号、黄色5号、キノリンイエロー
着色料を使用していない「本物の漬物」は、ややくすんだ淡い色合いで、一見すると物足りなく感じるかもしれません。
しかし、これこそが漬物の自然な色であり、不自然に鮮やかなものには注意したいところです。




無添加たくあん・ぬか漬けおすすめ11選!


無添加または添加物を最小限に抑えた、おすすめの漬物を紹介します。
すべて国産素材を主原料に、昔ながらの製法にこだわった本物の味わい。
契約栽培や有機原料を活かした専門店の逸品から、スーパーで買える身近なものまで幅広く厳選しました。
ぜひ、お買い物の参考にしてみてください!
※ランキングではありません。



詳しく解説します♪


【マルシマ】さつまたくあん
マルシマの『さつまたくあん』は、九州産の大根を使用し、伝統製法を守り作られた沢庵です。
契約農家で丹精込めて育てられた大根は、有機肥料を用いて栽培。農薬の使用もできる限り抑えています。
さらに、高さ6〜7mの竹組みのやぐらで「天日寒風干し」を行い、10日〜14日間じっくりと氷温熟成。
味付けには「玄米黒酢」や「有機純米酢」などを使用。新鮮な味わいと豊かな香りが楽しめる昔ながらの漬物です。
干し大根(九州産)、漬け原材料(米酢、粗糖、食塩、米ぬか)



酸味と甘みのバランスが◎


【海の精】たくあん・福神漬けなど
伝統海塩で人気の「海の精」。そのミネラル豊かな塩を使った漬物は、すべて添加物なしで自然の味わいを守っています。
たくあんや福神漬け、はりはり漬け、しょうがなど、さまざまな種類が揃うなか、
特に人気なのが『天日干したくあん』。特別栽培の宮崎県産大根を使用し、昔ながらの古漬け製法で仕上げたこだわりの逸品です。
天日干しによって甘みや旨みを引き出し、米ぬか、少量の有機とうがらし、そして伝統海塩「海の精」だけを原料に、じっくりと天然発酵させています。
大根、米ぬか、塩(海の精)、有機とうがらし



すべて砂糖も不使用!
【樽の味】昔ながらの漬物屋
樽の味は、和歌山県の自然に恵まれた環境で、昔ながらの製法にこだわった漬物を販売しています。
自然の力を活かし、無添加で長期熟成させた『ぬか漬け』は、乳酸発酵による深い旨みと酸味が特徴。
さらに、初心者でもかんたんに始められる『ぬか床』や完全無添加の『甘酒』など、カラダにやさしい食品が揃っています。
大根(和歌山県産)、漬け原材料:米ぬか(和歌山県産) 塩(兵庫県産) 昆布(北海道産) 渋柿の皮(和歌山県産) 唐辛子(和歌山県産) みかんの皮(和歌山県産)


【飛騨高山よしま農園】まるごと赤かぶ
岐阜県にある「飛騨高山よしま農園」が手掛ける『丸ごと赤かぶ』は、国産の赤かぶを使用し、ミネラル豊富な天日塩で漬け込んだ人気の逸品。
木樽でじっくりと熟成発酵させることで、深い旨みと程よい酸味を実現しています。
ご飯のお供だけでなく洋食との相性も抜群。チーズと一緒にパンに挟んだり、刻んでポテトサラダに加えたりするのもおすすめです。
赤かぶ(国産 慣行栽培) 天日塩 米ぬか
【うまもん】 甘酢白たくあん・広島菜漬・奈良漬など
山口県岩国市にある老舗の漬物店「うまもん」では、国産原料を使った漬物を数多く取り扱っています。
人気の『甘酢白たくあん』は、国産大根を塩漬けし、まろやかな米酢とあっさりとした砂糖で漬け込みます。
さらに、上下を入れ替えながら三度漬けを繰り返し自然発酵。塩漬け〜本漬けまで1ヶ月の熟成期間を経て、独自の風味を引き出しています。
そのほか、ご飯のお供にぴったりな『広島菜漬』、豊かな香りの『奈良漬』、様々な料理に使える『高菜古漬』なども無添加でおすすめです。
大根、漬け原材料(砂糖・食塩・米酢)
【ムソー】本干たくあん
ムソーの『本干たくあん』は、宮崎県で契約栽培された大根を使用し、伝統製法で仕上げた無添加のたくあんです。
大根は、霧島おろしと呼ばれる寒風のなかで天日干し。さらに、長時間漬け込むことで深い味わいを生み出しています。
干し沢庵ならではの歯ごたえと、煎り糠の香ばしい風味が魅力。酸っぱすぎず甘すぎず、家族みんなが食べやすい美味しさです。
干しだいこん、漬け原材料【米ぬか、麦芽水飴、食塩、米酢】



ぬかを洗いカットしてお召し上がりください◎
【いぶりの里】いぶりがっこ
いぶりの里の『いぶりがっこ』は、秋田県産の大根を使用した郷土料理「いぶりがっこ」です。
昔ながらの製法で、丹精込めて漬け込み。独特の風味とパリパリの歯応えがたまらない、
ご飯のお供やお酒のあてにも人気の逸品です。
スライスされていてとっても便利。細かく刻んでおにぎりや、ポテトサラダに混ぜるのもおすすめです。
だいこん、漬け原材料(砂糖、食塩、米ぬか、からし粉、昆布)
【昭和ホンポ】たくあん・キュウリとナスの古漬けなど
お漬物専門店・昭和ホンポでは、国産野菜を使用した無添加のぬか漬けを販売しています。
人気の『田舎漬け沢庵』は、天日干しした大根を1〜2年間ぬか床で漬け込み。パリパリとした食感と昔懐かしいすっぱさが魅力です。
大根抜きから天日干し、漬け込みに至るまで、すべてが手作業で行なわれる愛情のこもった逸品。
1kgの大容量ですが、200g×5個の真空パックになっているため約1ヶ月の保存が可能です。
国産大根 塩 米ぬか 唐辛子 柿の皮 ナスの葉



産直サイト「食べチョク」
【オーサワ】たくあん・福神漬・しば漬け・紅しょうがなど
ナチュラル食品を豊富に扱う「オーサワジャパン」では、お弁当のおかずやお惣菜にぴったりの、無添加漬物を販売しています。
定番のたくあんや、福神漬け、紅しょうがなど、国産素材やオーガニック原料を使用した種類も多く、とってもおすすめです。
商品名 | 原材料 | 詳細 |
---|---|---|
![]() ![]() オーサワの天日干したくあん(100g) | 干し大根(宮崎県)、漬け原材料[米糠(国産)、食塩(天日塩)、有機白梅酢(和歌山県)] | Amazon 楽天市場 Yahooショッピング |
![]() ![]() オーサワのらっきょう(甘酢)(80g) | らっきょう(九州)、漬け原材料(麦芽水飴、米酢、本みりん、食塩) | Amazon 楽天市場 Yahooショッピング |
![]() ![]() オーサワの福神漬(120g) | 有機大根(宮崎県)、きゅうり(宮崎県)、なす(徳島県他)、有機にんじん(鹿児島・宮崎県)、有機生姜(千葉県)、なた豆(宮崎県)、紫蘇葉(宮崎県)、昆布(北海道)、漬け原材料[有機濃縮ぶどう果汁(アルゼンチン)、醤油(茜醤油)、本みりん、梅酢、昆布だし、食塩(海の精)] | Amazon 楽天市場 Yahooショッピング |
![]() ![]() オーサワのしば漬け(120g) | きゅうり(宮崎県)、なす(徳島県他)、有機生姜(千葉県)、紫蘇葉(宮崎県)、昆布(北海道)、漬け原材料[米飴、梅酢、本みりん、醤油(茜醤油)、昆布だし、食塩(海の精)] | Amazon 楽天市場 Yahooショッピング |
![]() ![]() オーサワの熟成たくあん(100g) | 干し大根(九州、山形県)、漬け原材料[糠(国産)、食塩(ふんわりいそ塩)、昆布(北海道)、唐辛子(国産)、渋柿の皮(和歌山県)] | Amazon 楽天市場 Yahooショッピング |
![]() ![]() オーサワの紅しょうが(60g) | 生姜(高知県)、漬け原材料[梅酢(紅玉梅酢)] | Amazon 楽天市場 Yahooショッピング |
![]() ![]() オーサワの高菜漬(130g) | 高菜(九州)、漬け原材料[梅酢、麦芽水飴、食塩(天日塩)、ウコン粉(鹿児島県)] | Amazon 楽天市場 Yahooショッピング |
【中園久太郎商店】国産大根の本干し沢庵
中園久太郎商店の『国産大根の本干し沢庵』は、契約農家が丁寧に育てた大根を、冷たい風と天日でじっくり干し上げた伝統の味。
砂糖、醤油、みりんなどの、昔ながらの調味料だけで漬け込まれた沢庵です。
パリパリとした食感と、素材本来の自然な味わいをお楽しみいただけます。



ぬかを軽く洗い落としカットしてお召し上がりください♪
干しだいこん、漬け原材料名(砂糖、食塩、しょうゆ、本みりん、昆布だし、米酢、米ぬか、昆布、唐辛子(一部に小麦・大豆を含む))


【創健社】福神漬
創健社の『福神漬』は、7種類の国産野菜の風味を活かし、こだわりの調味料でまろやかに仕上げた逸品です。
漬け込み調味料には、丸大豆醤油、北海道産のてんさい糖、純米酢、米が主原料の発酵調味料(味の母)を使用。素材の旨みを引き立て、ほどよい食感に仕上げています。
カレーのお供にはもちろん、刻んでマヨネーズと塩こしょうを加えれば、タルタルソースとしても楽しめます。
大根、茄子、胡瓜、なた豆、蓮根、しその葉、生姜、漬け原材料[醤油(大豆・小麦を含む)、砂糖、米酢、発酵調味料]
原料原産地:国産(大根、茄子、胡瓜、なた豆、蓮根、しその葉、生姜)



創健社のオンラインサイト でもご覧いただけます。
・公式サイト:創健社オンラインショップ



