
グルテンフリーでおいしい“麺”が食べたい!
そんな希望にお答えします。
「グルテンフリー」や「脱小麦」が注目されている近ごろ。
カラダのことを考えて、ラーメンやパスタ、うどんといった“麺類”も、米粉や大豆を使ったナチュラルなものに切り替えたいと思っている方も多いかもしれません。
しかし、安易に選んでしまうとボソボソとしてまずかったり、必要のない添加物が複数入っていることもあり、なにかと気をつけたい点も多いです。
とは言え、家族みんなが大好きな麺料理。どうせなら、できるだけ自然で美味しいものを選びたいですよね。
そこで本記事では、市販されている“小麦粉不使用めん”の注意点や、一部口コミで“まずい”と言われている理由について解説。
さらに、米粉・玄米・大豆などを使った、おすすめのグルテンフリー麺を紹介します。
国産や有機原料を使用したこだわりのメーカーから、スーパーなど身近で買える製品まで。
パスタやラーメン、うどん、そうめんなどの代用として使える、注目の“グルテンフリー麺”をぜひチェックしてみてください!


グルテンフリーの麺はまずい?


うどん、パスタ、ラーメンなどの「小麦粉」を主原料とした麺は、
水を加えて練ることで生成される“グルテン”の働きによって、特有のプリプリ・もちもちとした食感が生まれます。
グルテン (gluten) あるいは麩質(ふしつ)は、小麦、ライ麦などの穀物の胚乳から生成されるタンパク質の一種であるグルテニンとグリアジンが水を吸収して網目状につながったもの[1]。
引用:グルテン
一方で、「米粉」や「大豆粉」などグルテンを含まない素材を使った麺は、どうしてもボソボソとした食感になりやすく、“まずい”と評価されがちです。
そこで一部のメーカーでは、コストを抑えて“小麦粉麺”のような風味や食感を出すために、
加工デンプンや増粘剤、pH調整剤、酸味料、香料といった、さまざまな添加物を使用している場合があります。
そのため購入には表示をよく確認し、余計な添加物の含まれていない“原材料”のシンプルなものがおすすめ。
最近では、原材料や製法が工夫され、無添加でも美味しく食べやすいよう改良された製品が増えてきています。


使われがちな「添加物」


市販の“グルテンフリー麺”には、小麦粉麺のような食感や風味を再現するために、複数の添加物が使われることがあります。
市販でよくある“米粉麺”に含まれている添加物は以下の通りです。
添加物 | 用途・詳細 |
---|---|
加工デンプン | 増粘剤、安定剤、ゲル化剤、糊料、乳化剤といった複数の用途がある添加物 |
増粘剤 | 食品に粘度をつけるため。 増粘多糖類と表示される場合は複数の成分が混ぜられている |
pH調整剤 | 食品の変色や腐敗を防ぐ。 一括表示が可能で、複数の成分が混ぜられている |
酸味料 | 酸味を加える。 一括表示が可能で、複数の成分が混ぜられている |
香料 | 香りをつける。 一括表示が可能で、複数の成分が混ぜられている |
なかでも多くの食品に含まれる「加工デンプン」は、とろみや弾力感など特定の性質をもたせる添加物。
グルテンフリーの麺には、コシを強くするなどの理由でよく使われています。
そもそもデンプンとは、トウモロコシ(コーンスターチ)やジャガイモ(ばれいしょ澱粉)などの植物からとれる炭水化物の一種。
添加物としての「加工デンプン」は、これらの天然デンプンに化学物質を結合させたものです。
加工デンプン(加工澱粉、英語: modified starch)または化工デンプン(化工澱粉)は、物理的・化学的あるいは酵素的処理を加えることによって、天然デンプンの特性を改良したデンプンの総称である[1][2]。
引用:加工デンプン
加工デンプンとして許可されている化合物は10種類以上ありますが、具体的な原料や成分名は表示されません。
なかには安全性が懸念されるものも含まれていますので、過剰摂取には気をつけたいところです。
ちなみにEUでは、一部の「加工デンプン」に対して乳児向けの食品への規制があります。
日本では日本ベビーフード協議会が、酸化デンプンなどの一部の加工デンプンの残存量の合計値が5%以下、といった自主規格を設けています。
EU においては、ヒドロキシプロピルデンプン及びヒドロキシプロピル化リン酸架橋デンプンの2種類の加工デンプンについては、エーテル化剤として用いられるプロピレンオキシド等の安全性情報が不足していることから、乳幼児向け食品には用いるべきではないとされている。
引用:食品健康影響評価の結果の通知について
ヒドロキシプロピルデンプン及びヒドロキシプロピル化リン酸架橋デンプンに残存するおそれのあるプロピレンオキシドの評価を行っている。
引用:食品健康影響評価の結果の通知について
1994 年、プロピレンオキシドは、ヒトに発がん性を示す証拠はないが、実験動物には十分な証拠があることから、「グループ 2B(ヒトに対して発がん性を示す可能性がある)」と評価している53)。




グルテンフリー麺おすすめ11選!パスタ・うどん・大豆麺など


うどんやパスタ、ラーメンなどの代用に、おすすめの“小麦粉不使用・グルテンフリー麺”を紹介します。
国産素材やオーガニック原料を使用したこだわりの製品や、
スーパーなど市販で手に入りやすい種類もありますので、ぜひご覧ください!



詳しく解説していきます♪
【アルチェネロ】有機グルテンフリー・スパゲッティ


イタリアのオーガニック食品メーカー・アルチェネロが手掛ける『有機グルテンフリー・スパゲッティ』は、“とうもろこし粉”と“米粉”のみを使用した人気シリーズ。
スパゲッティ・ペンネ・マカロニなどさまざまな種類が揃っていて、普通のパスタとかわらないほどモチモチとして満足感があります。
和洋中どんなソースとも絡みやすく、とっても万能でおすすめです。


有機トウモロコシ粉、有機米粉



有機JAS & EU有機認証を取得しています。


【中山大吉商店】熊本県産米粉麺
中山大吉商店の『熊本県産米粉麺」は、熊本県の美味しい水で育ったお米“ヒノヒカリ”を使用した、グルテンフリー&無添加の中太めんです。
ゆで時間は1〜3分。うどん・冷麺・パスタ・焼きそばなどの代用として、さまざまな料理で活躍します。
かんたんにお食事を済ませたいときにも、離乳食やダイエットに活用するのもおすすめです。
熊本県産コシヒカリ、北海道産馬鈴薯でんぷん



常温で4ヶ月の保存♪
【ケンミン食品】 ビーフン・ライスパスタ
ケンミン食品の“お米のめん”シリーズは、すべて無添加&グルテンフリー。
生めん風でもっちり食感の『ライスパスタ』と、コシの強い『お米100%ビーフン』の2種類です。
どちらも、国際的な認証機関“GFCO認証”を取得。グルテン含有量が、10ppm以下の証明がされた製品です。
精米、玄米
【PERFECT EARTH 】有機ライスパスタ・チアパスタ
パーフェクトアースの『ライスパスタ・チアパスタ』は、すべて無添加 & グルテンフリー。
主原料の“タイ米”は、農薬と化学肥料を一切使わずに育てられたものを使用しています。
お米のみを使用した「ライスパスタ」と、ライスパスタに“チアシード”をプラスした「チアパスタ」の2タイプで、
ライスパスタは、「白米・玄米・赤米・黒米」の4種類。つぶつぶ入りのチアパスタも同じく「白米・玄米・赤米・黒米」の、合計8つのラインナップです。
精米(タイ産)、米ぬか






【ウォンツ】スーパー麺
ウォンツの『スーパー麺』は、国産玄米を使用した、無添加 & グルテンフリーヌードルです。
栄養豊富なもっちり麺は、細麺・平打麺・中太麺の3タイプ。パスタやうどん、ラーメンなど様々な料理に使えます。
ゆで時間は、細麺が60秒、平打・中太麺は90秒でOK。電子レンジのかんたん調理も可能です。
玄米(国産)、馬鈴薯デンプン(国産)



常温保存できる!
【結わえる】もちもち玄米めん
玄米の専門店「結わえる」では、茨城県産の“特別栽培米”を使用した、無添加の玄米麺を販売しています。
プレーンタイプの『もちもち玄米めん』と、岩手県産の黒豆を練り込んだ『もちもち玄米めん黒米』の2種類をご用意。
焙煎玄米の香ばしさと自然な甘み、コシのあるモチモチ食感が魅力です。
常温保存が可能な“半生めん”のため、60秒~90秒間ゆでるだけでOK。電子レンジ調理も可能です。
・玄米めん…玄米粉(茨城県)、馬鈴薯澱粉(北海道)
・玄米めん黒米…玄米粉(茨城県)、馬鈴薯澱粉(北海道)、黒米(岩手県)



結わえるの公式ショップでもご覧いただけます。
【小林生麺】純米生そうめん ながら
小林生麺の『純米生そうめん ながら』は、国産米を使用した“無添加そうめん”。
微粉末した米粉に岐阜県岐阜市「長谷川」の伏流水を使用した、特許取得の製法で造られています。
お鍋で約2分間ゆでて、冷水で冷やすだけ。米粉専用工場で管理された、グルテンフリーのやさしい一品です。
米粉(国産)、馬鈴薯でん粉、米油、食酢


【くら里木】まるごと米粉麺
くら里木の『まるごと米粉麺』は、山口県産の農薬不使用米を使用した、無添加&グルテンフリーの半生麺。
ソースに絡みやすい“玄米めん(細麺)”や、胚芽の栄養をしっかり残した“胚芽めん(中麺)”、
玄米に黒米を練り込んだ“古代米めん(平打ち麺)”の3タイプをご用意しています。
ゆで時間は1分半でOK。生パスタのようなモチモチ食感で、うどん・パスタ・冷やし中華など、さまざまな料理にお使いいただけます。
農薬不使用玄米、馬鈴薯でんぷん(非遺伝子組み換え・北海道産)



常温保存OK♪


【樽の味】米粉ぬうどる
樽の味の『米粉ぬうどる』は、ラーメンやそうめんの代用として人気の“米粉麺”。
米粉、馬鈴薯でんぷん、とうもろこし粉を独自ブレンドし、スープやソースに絡みやすい“細麺タイプ”に仕上げています。
麺は、揚げていないためとってもヘルシー。食生活に制限のある方にも、ダイエット中の方の栄養管理にもおすすめです。
米粉(米(国産))、ばれいしょでん粉(遺伝子組換えではない)とうもろこし粉末(遺伝子組換えではない)
【ハーモニーライフ】 有機モロヘイヤ玄米パスタ
ハーモニーライフの『有機モロヘイヤ玄米パスタ』は、有機玄米&有機モロヘイヤのみを使用した、グルテンフリーの“無添加パスタ”です。
ちょっと太めの「平麺」タイプで、玄米とモロヘイヤの香ばしい風味が特徴的。
少量でも満足感があり、ダイエット中の方にもおすすめです。


有機玄米、有機モロヘイヤパウダー
【うれるや.さわやか】九州まーめん
うれるや.さわやかの『九州まーめん』は、九州産大豆を使用した大豆麺。
「九州まーめん[無添加]」は大豆100%。「九州まーめん[細麺]」には、さらに米麹・かんすいが含まれています。
国産大豆を使用した、低添加の“大豆麺”はめずらしく、食事制限やタンパク質補給にもおすすめです。
大豆(九州産)



ゆで時間は、無添加まーめんが約10分、細麺まーめんは約3分!




まとめ:グルテンフリー麺はどこで売ってる?


グルテンフリーのうどんやパスタは、ここ数年で注目が集まり、取り扱うお店も増えてきています。
市販では、成城石井やカルディといった人気ショップをはじめ、イオンやイトーヨーカドーなどの大手スーパーでもさまざまな商品が展開されています。
しかし、いくら「グルテンフリー」「小麦粉不使用」と記載されていても、添加物が多く含まれている商品は避けたいところ。
一部の安い“グルテンフリー麺”には、加工デンプンや増粘剤、p H調整剤といった気になる添加物が複数使われていることも少なくありません。
購入する際は「原材料表示」をしっかり確認し、なるべく材料のシンプルな納得できる製品を選びましょう。



