
無添加のはちみつってどう選べばいいの……?
そんな悩みにお答えします。
自然な甘さで人気の「はちみつ」は、パンやヨーグルト、紅茶やコーヒーなどに入れて楽しむのはもちろん、
砂糖がわりの“調味料”としても使える、身近な存在です。
最近では、その特有の効果から再び注目が集まり、私たちの食卓になくてはならない存在となっています。
しかし、市販では多くの種類が売られていて、いったい何が違うのか?とお悩みの方も多いかもしれません。
実は、そのほとんどを輸入に依存している蜂蜜は、偽物が多いといった問題があり、品質についても多くの問題を抱えています。
そこで本記事では、市販されているはちみつの注意点や、本物を選ぶ方法を解説。さらに、おすすめの「蜂蜜メーカー」や人気の通販サイトを紹介します。
いつも買っている蜂蜜が心配な方、スーパーで必ず迷ってしまう方、
本当にいい蜂蜜を知りたい方に役立つ内容となっていますので、ぜひご覧ください。
この記事を読めば、蜂蜜の偽物と本物の違いが分かり、信頼できる“はちみつメーカー”に出会えます。


外国産の多いはちみつ


農林水産省 (令和6年)の資料によると、国内に流通しているはちみつ(約44,500トン)は、約94%を輸入に頼っています。
この輸入蜂蜜のうち約66%は中国からで、次いでアルゼンチンが約7%、カナダが約6%を占めています。
一方、“国産はちみつ”の流通量は、全体のわずか6%程度です。
この数値には、加工食品や飲食店、化粧品などの原料として使用される“蜂蜜”も含まれていますが、
スーパーなどで家庭用に販売されている「はちみつ」も、ほとんどが外国産であるのが現状です。


偽物のはちみつがある?


蜂蜜はこれまで、表示されている内容と実際の中身が異なる状態で販売され、問題になったケースが数多く報告されています。
2021年に欧州委員会が主導した調査では、輸入された蜂蜜320サンプルのうち、46%に異物が混入している可能性があると明らかにされました。
こうした背景から、国内でも偽物への懸念や、本物の蜂蜜を求める声が高まっていますが、
残念ながら現在でも、「産地」や「原材料」を偽って販売したり、基準値を超える農薬や抗生物質が検出されるなどの問題は後を絶ちません。
蜂蜜は本来とても貴重なものですが、こうした“混ぜ物”によってコストを抑えたものや、
蜂に抗生物質や砂糖水を与えて、安定的に採取・大量生産された製品が、多く出回っているのです。
本物のはちみつを選ぶには?


市販されている「はちみつ」を選ぶときに、注目したい“3つのポイント”を紹介します。
①無添加(純粋)はちみつを選ぶ


市販のはちみつには、まれに水飴や添加物などの「混ぜ物」が加えられている場合があります。
これは、蜂蜜100%ではないということなので、おすすめできません。
選ぶなら、製品の“原材料名欄”をよく確認し、「はちみつ(国名)」のみが書かれた無添加のものを選びましょう。


また、蜂蜜以外のものが含まれていない「無添加の蜂蜜」は、全国はちみつ公正取引協議会が定めた公正競争規約により、
「純粋」や「PURE(ピュア)」といった表示を用いることが認められています。
そのため、「純粋はちみつ」や「ピュア蜂蜜」といった名称は、無添加の蜂蜜をひと目で見分けるヒントにもなっています。
*「純粋」、「PURE」とは、はちみつ類以外のものが混入していないことです。はちみつ類に他のものを混入した商品に「純粋」「PURE」を表示することを禁止しています。
引用:公正競争規約>4 特定事項の表示基準(規約第4条)


②蜂に抗生物質や砂糖水を与えていない


“1匹の蜂”が一生かけて集められる蜂蜜は、わずかティースプーン1杯ほどとも言われており、蜂蜜は本来とても貴重なものです。
そのため一部のメーカーでは、蜂に抗生物質や砂糖水を与えることで、季節を問わず安定的かつ効率的に蜂蜜を採取していることが知られています。
餌として夏季に採集しておいた蜂蜜や異性化糖などの糖類を与えることが有る。但し、日本養蜂はちみつ協会では蜂蜜ではなく砂糖水を餌として与えることを奨めている[22]。
〜中略〜
活動を再開する春までに残った餌の異性化糖が蜂蜜に混入することとなる。
引用:養蜂>餌
これらの使用はある程度は必要とされることもありますが、いきすぎると味や品質だけでなく、ミツバチにも自然環境にも影響を及ぼします。
そのため、なるべく不使用のものを選びたいところですが、残念ながら見た目だけでかんたんに見分ける方法はありません。
しかし、ひとつの判断材料として知っておきたいのが“価格”です。
1瓶で1,000円以下など極端に安かったり、大容量で売られている蜂蜜には注意が必要。
安く販売できるのには、それなりの理由があると考えた方がよいかもしれません。
③養蜂されている環境


ミツバチは、巣箱から半径2〜3kmの範囲を自由に飛び回って蜜を集めるため、産地の環境が“蜂蜜の質”に大きく影響します。
たとえば、大気汚染のある地域や、農薬が使われている植物が多い場所では、蜜に含まれる成分や風味に悪影響を及ぼす可能性があります。
これらは見た目だけでは判断しにくい現状もありますが、以下のような製品や情報をヒントにして選ぶのがおすすめです。
- 産地が国名だけでなく「地域名」まで分かる
- オーガニック認証を取得している
- 残留農薬などの検査結果がわかる
こうした、養蜂環境などの情報が細かく開示されている「トレーサビリティ(追跡可能性)」の確保された蜂蜜は、より信頼して選ぶことができます。




「生はちみつ」・「非加熱はちみつ」とは?


市販の蜂蜜には、「生はちみつ」や「非加熱はちみつ」といった名称で販売している製品が多く存在します。
しかし、現在の制度では「生」や「非加熱」といった言葉に明確な定義はありません。
つまりこのような蜂蜜が、他の種類と比べて極めて優れているとは言えないため、いい蜂蜜を選ぶ決め手にするのは微妙なところです。
そもそも、一般的な蜂蜜の製造には「加熱」と呼べるほど高温の熱を加えることはありません。
しかし、異物を取り除くために湯せんなどで「加温」して流動性を上げ、ろ過するといった工程は行われています。
したがって、言い方次第でほとんどの製品が「非加熱はちみつ」に該当するのです。
「生はちみつ」の定義に世界的に共通しているものはありませんが、一般的には、巣房から採蜜した状態のままであるもの、又は採蜜したはちみつを比較的低い温度で加温して粗くろ過をしたものと考えられています。
また、「非加熱」も同様に世界的に共通している定義はありません。
引用:全国はちみつ公正取引協議会>1 「生はちみつ」「非加熱」の定義
とは言え、実際に売られている「生はちみつ」や「非加熱はちみつ」は、低温状態で管理されているという意味を強調するために書かれている製品が多い現状もあります。
例えば、巣箱にはちみつが保存されていた温度(40度以下)で加工され、栄養素の損失をなるべく抑えられた製品などです。
そのため「ローハニー」や「非加熱はちみつ」として販売されているものは、
どのような理由で、“生”や“非加熱”と書かれているのかをしっかり確認して選ぶのがおすすめです。
通常のはちみつと比べて「生はちみつ」は栄養が豊富という宣伝が行われていることがありますが、はちみつの一般的な製造工程の「湯煎」で行われる結晶を溶解させる程度の加温では分解する栄養成分はほぼありません。
引用:3 栄養成分
おすすめの無添加はちみつ7選!


無添加でおすすめの「はちみつ」や国内のお取り寄せサイトを紹介します。
スーパーでも手に入りやすい種類や、オーガニック認証を取得したこだわりの蜂蜜、
季節の贈り物にぴったりの“ギフトセット”もそろえましたので、ぜひご覧ください!
商品名 | 産地 |
---|---|
![]() ![]() 【 ハニーマザー】フォレストハニー | ニュージーランド |
![]() ![]() 【マリリニュージーランド】ハニーデュー | ニュージーランド |
![]() ![]() 【ヘブンリーオーガニックス】オーガニックローハニー | インド |
![]() ![]() 【ミエリツィア】オーガニック蜂蜜 | イタリア・ルーマニア |
![]() ![]() 【武州養蜂園】純粋はちみつ | ニュージーランド |
![]() ![]() 【食べチョク】産直サイト | 日本 |
![]() ![]() ![]() ![]() 【マイハニー】生はちみつ | ハンガリー |
※ランキングではありません。


【 ハニーマザー】フォレストハニー
ハニーマザーの『フォレストハニー』は、はちみつ王国・ニュージーランドから生まれた百花蜜。
手つかずの自然が残る原生林から、ミツバチが自由に集めたこだわりの蜂蜜です。
くせのないマイルドな甘みに、ハーブやワイルドフラワー、かんきつを思わせる芳醇な香りと、エレガントな後味が魅力。
とろりと滑らかな口当たりで、パンやヨーグルト、ドレッシングなどの料理の隠し味にもぴったりです。


マヌカハニーでも有名なニュージーランドでは、養蜂基準が厳しくみつばちへの抗生物質の投与は禁止。
出国時には毎回、残留農薬の検査が行われ、安全性が証明されています。





もちろん混ぜ物なしの無添加です。




【マリリニュージーランド】ハニーデュー
ニュージーランド産はちみつ専門店・マリリニュージーランドの『ハニーデュー』は、ブナの木の樹液から集められた琥珀色のはちみつ。
たったの3ヶ月しか採取できないブナの原生林を蜜源に、昆虫たちが樹液を集めミツバチにより熟成された珍しい蜂蜜です。
芳醇な香りと、濃厚な味わいが魅力。ややクセがありますが、パンやナッツ、チーズとの相性は抜群です。
【ヘブンリーオーガニックス】オーガニックローハニー
ヘブンリーオーガニックスの『オーガニックローハニー』は、インドの大自然から生まれたオーガニックの生はちみつ。
養蜂箱ではなく、ヒマラヤ奥地の自然に生息する“野生のはちの巣”から採取されています。
エキゾチックな風味の「ホワイトハニー」、フルーティーな甘みの「アカシアハニー」、
アーユルヴェーダでも有名なニームの花から集められた「ニームハニー」の3タイプ。
世界のオーガニック認証やフェアトレード認証を取得した、人と環境に配慮された製品です。



iHerb(アイハーブ)からでもご覧いただけます。


【ミエリツィア】 オーガニックハチミツ
1979年に誕生したミエリツィアは、イタリアの養蜂協同組合(CONAPI)が手掛けるはちみつブランド。
全アイテムが“EUオーガニック規定認証”を取得していて、
この認証では、①蜜源は化学物質・汚染物質が検出されないこと②ハチに合成物質・化学物質を使用しないことが定められています。
やさしい甘みの『アカシア蜂蜜』、爽やかな香りの『オレンジ蜂蜜』、ビーターな風味の『栗の蜂蜜』など種類も豊富です。



使いやすいスクイーザーボトルも♪
成城石井など一部のスーパーでもご覧いただけます。
ミエリツィアの蜂蜜は、【武州養蜂園】ニュージーランド産純粋はちみつ
武州養蜂園の『ニュージーランド産純粋はちみつ』は、ニュージーランドの伝統産地・イーストケープにある自然の森から集められた蜂蜜です。
マヌカ・カヌカ・ヒナウ・クローバーといった多様な花々を蜜源とした“百花蜜”で、コクのある甘さとフルーティーな後味が魅力。
スタンドボトルのため、パンやヨーグルトにかけたり、料理やお菓子作りに使うのにも便利です。




【食べチョク】産直サイトの国産はちみつ




食べチョクとは、国内の生産者さんと直接やりとりのできる産直サイト。
国産の蜂蜜はとても貴重ですが、大手メーカーのものは大量生産されていて品質にやや疑問があります。
このサイトでは、国内の養蜂家さんが優れた環境や品質管理のもとにつくられた新鮮な蜂蜜を、適正価格でお取り寄せすることが可能です。
地域だけの特産品や、その時期だけの限定品も豊富で、小規模な養蜂家さんの応援にもなりおすすめです。



養蜂家さんの顔や、こだわりが見える!
\ 食べチョク公式サイト /
【マイハニー】ハンガリー産の生はちみつ
生はちみつの専門店・マイハニーでは、貴重なハンガリー産を中心とした“無添加はちみつ”を販売しています。
日本にわずか2%しか流通していないハンガリー産ですが、マイハニーではハンガリー大使館が品質検査を行った「本物のハンガリー産蜂蜜」の証明がされています。
卓上に便利な『チューブボトル』や、持ち運びに嬉しい『携帯用スティック』、ギフトにぴったりの『瓶詰めタイプ』などバリエーションも豊富。
クセが少ないのでそのまま食べるのはもちろん、パンやヨーグルト、紅茶やコーヒーなどの飲み物に加えるのもおすすめです。



